Japan IT Weekのオフショア開発エリアに行ってみた

アジア・大洋州

こんにちは、狩野(Kanot)です。本日は国際展示場でやっていたJapan IT Weekに参加してきました。毎年70,000人が参加する日本最大がのITイベントなのですが、ICT4Dブログらしく、途上国関連(特にオフショア開発)の状況を報告いたします。写真はバングラデシュのゆるキャラ、バントラくんです(笑)。

バングラデシュ

まず訪れたのは、バングラデシュのブースです。駐在時代の懐かしいベンガル人の仲間たちとの再会のあと、投資誘致セミナーに参加してきました。

セミナーの中では、「人口減少、エンジニア不足、低い英語、海外企業との協働が苦手」という課題を抱える日本に対し、「人口ボーナス、毎年10万人の新卒SE、TOEIC平均895点、高いアウトソーシング能力」というバングラデシュの強みを組み合わせてビジネスしませんか?といった内容などで、オフショア開発の営業から、ハイテクパークの誘致(12年間免税等)まで色々な情報が発信されていました。

企業の皆様でバングラデシュ人をエンジニアとして雇用したいとご検討されている方は、現在JICAが行なっているB-JETという「ITエンジニアに3ヶ月間、日本語を教えて、日本で就職してもらおう」というプロジェクト(私も研究者として関わらせていただいています!)が進行中ですので、こちらのサイトから関係者(日本人専門家)にコンタクトいただけたらと思います。

また、バングラデシュの企業とオフショア開発をご検討されている方は、私も昔からお世話になっていて、この日のセミナーでも登壇していた500人のエンジニア集団を抱えるBJITや, 私の友人が運営するBacbonなど、ぜひご検討お願いします。

ベトナム

次に訪れたのは、ベトナムのブース。30社のソフトウェア開発のIT企業が共同ブースを出しており、アオザイを着た女性が呼び込みをするなど、積極的にオフショア開発の広報活動を行っていました。分野はWeb、組み込みからAIまでカバーしている会社が多いようです。

その中でも私が感激したのは、以前担当していたプロジェクトであるHEDSPI(ハノイ工科大学でITと日本語を教える学部を設立したプロジェクト)の卒業生が立ち上げたIT企業が、堂々とブースを出していたことです。その数なんと6社以上!

自分が関わったプロジェクトで育った若者が、CEOとしてITビジネスを立ち上げ、日本とベトナムの架け橋としてビジネスを行っている、ということに感無量になりました。

せっかくなので、私が認識できたHEDSPIの卒業生関連企業名を列挙しますので、システム開発先をお探しの方はご検討ください。優秀な若者を中心としたスタートアップで、きっと情熱的に仕事をしてくれると思います。

オフショアではなくベトナム人エンジニアを雇用したいという方は、Sun Asterisk(旧フランジア)社がHEDSPI生の採用セミナーを行なっていますので、こちらのサイトからコンタクトください。

他国のブース

その他、先進国以外でブースとしてあったのは、スリランカ、フィリピンでした。

あれ?中国は?と思った方もいるかもしれませんが、もはや中国は「中国ブース」ではなく、XX有限公司などの個別企業として出展しており、一つステージが違う印象です。特に中国は、深圳や広州を中心に大量に出展していて、レベルの違いを感じました。

所感

今回、オフショア関連のブースを回って感じたことは、各国、AIやIoTへの対応力をしきりにアピールしているということです。これには理由があって、単価が全く違うというのが大きな理由のようです。

一般的なWeb開発や組込システムなどは、どうしても日本企業の下請けの要素が強く、日本人に発注する場合のせいぜい半額かそれ以下の単価でビジネスを行なっているケースが中心です。一方、IoTやAIになってくると、日本でもエンジニアが不足している業界になってくるため、通常の下請け単価の2倍かそれ以上の単価でビジネスを行うことができるようで、ベトナムやバングラデシュの企業はこういったニーズに対応できる人材育成を急いでいるようです。

コメント

  1. tomonarit より:

    HEDSPIから6社も会社が立ち上がっているとは驚きです!
    スタートアップ支援的なものよりも、地道な人材育成の方がODAにはマッチすると思うなぁ、やっぱり。
    こういう成果をJICAはちゃんと知っているのかなあ。

  2. Kanot より:

    いやぁ、目に見える成果なので、感激しますね。JICA内でもICT-KMNブログ等で発散してます。

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