マラウイの貧しい少年が風車の自家発電で大地に水を

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こんにちは、Kanot(狩野)です。今更かもしれませんが、ICT4Dのオンラインコミュニティで話題になっていたので、映画「風をつかまえた少年(The Boy Who Harnessed the Wind)(2019年公開)をオンライン配信で観てみました。最近は映画もデジタルでレンタルできるから便利ですね。

さて、気になる内容ですが・・・いやぁ、もう、なんというか、胸が締め付けられる映画でした。サブサハラアフリカに行ったことある方や、国際開発に関係している方はもちろん、そうじゃない方もぜひご覧になっていただきたい映画です。

予告編

廃棄機材から風車を作るというイノベーション、という美しいストーリーではあるのですが、その裏に流れる、アフリカの貧困層の貧しさ、権力に対する無力さ、干ばつなどの自然の脅威、飢餓の恐怖、教育機会を得れないことの負のスパイラル、などなど、今まで頭では分かったつもりでいた「貧困」を疑似体験できるような映画で、とても心揺さぶられました。

特に、貧困に伴う諦めから、少年のお父さんが時折見せる表情が本当に切なくて、何度も胸が締め付けられました。

実話に基づく話ということで、主人公のウィリアム君がTEDで話をした動画などはネットに上がっています。映画を観る時間が取れないという方は、このTEDを観てみるのも選択肢かもしれません。ちなみに、この投稿のトップの画像は映画ではなく本物のウィリアム君の画像です。

TED Talk

そして、小学生・中学生くらいのお子さんがいる方は、お子さんと一緒に観て、その後一緒に話をしたらとてもよい題材になると思いました。私もそのうち子供と一緒に観てみたいと思います。

最後に余談ですが、私が国際協力の世界に足を踏み入れた後の最初の出張(2008年)がまさにこの舞台になっているマラウイでした。アフリカの地方の現実を知るとともに、電気も水もガスもない地方で活動する青年海外協力隊の活動現場などを視察して大いに感動したことなど、色々と思い出しました。この写真はその時に撮った井戸端の写真で、思い出の一枚です。

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