エチオピアの天才プログラマー:Betelhem Dessie

アフリカ
Source: https://edition.cnn.com/2018/10/11/africa/ethiopian-ai-tech-coder-betelhem-dessie/index.html

ここ最近、知人・友人から「エチオピアの天才プログラマー」の話を続けて聞きました。Betelhem Dessieさんという方の話なんですが、私がエチオピアでIT教師をしていた町がDessieという町でした。エチオピアでは地名とかを名前に使ったりもするんです。エチオピアというと、昨年、アビィ首相がノーベル平和賞を受賞!と思ったら、今月は「内戦の危機」という悲しい状況に・・・、かなり心配です。

さて話を戻すと、10月20日の日経新聞に「アフリカの明日、若者がITで拓く アイコグACC CEO ベテルヘム・デセ」という記事が掲載されています。

エチオピア各地で子供のプログラミング教育に取り組む若手エンジニアがいる。ベテルヘム・デセ(21)。17歳で始めた教育事業で米国大使館や国際協力機構(JICA)も巻き込み、若手エンジニアの育成や創業支援をする。貧困層を減らし、祖国をアフリカ屈指のIT(情報技術)大国に変えようと挑む。

https://r.nikkei.com/article/DGXMZO65035450V11C20A0TL3000?s=6&fbclid=IwAR3mTiU9wUvqFhUZtPqjT8VLhbNb5klxuJZbL8V2l7fh2PdhiJkqvMD-a78

このデセさん、9歳の誕生日に「プレゼントのお金は自分で稼いでみなさい」とお父さんに言われ、プレゼントを買うお金を稼ぐため、親が営む携帯電話ショップでお客向けに音楽を携帯にダウンロードしたり、動画編集をしたり、というサービスを提供して小遣い稼ぎをしたことをきっかけにプログラミングにのめり込んだそうな。

そして、天才プログラマーとして知られるようになり、13歳で情報ネットワーク・セキュリティ庁や企業からソフト開発の受託をはじめ、その後、iCog Labsというエチオピア初のAI開発企業に参画。iCog Labsは人口知能ロボット「ソフィア」(世界で初めて市民権(サウジアラビア)を獲得したロボット。ウィル・スミスとおしゃべりしている動画が有名ですね)の開発にも携わった会社です。そこでiCog-ACC (Anyone Can Code)という別事業も立ち上げて、エチオピアの若者にプログラミング教育の機会を提供したり、「Solve IT」という起業家支援プログラムを実施したりしている。ちなみに「Solve IT」はJICAも支援してますね、米国大使館と一緒に。

このデセさんのニュースは、日経新聞だと会員でないと読めないのですが、CNNの記事「Meet the 19-year-old tech genius coding at Ethiopia’s first AI lab」で同様の内容を読むことが出来ます。日経新聞の記事は2020年10月、CNNの記事は2018年10月。このあたりに日本とアフリカの遠さみたいなものを感じますね。エチオピアとは関係ないですが、このCNNのサイトの下の方に、アフリカ発イノベーション事例紹介的な写真「Photos: African Innovations that could chage the world」があり、これが面白かった。心臓モニタリング用医療デバイス@カメルーン、陸海空用自動車@ナイジェリア、人工知能農業@南アフリカ、ロボット交通監視員@コンゴ民主共和国、視聴覚障害者に目を貸すアプリ@南アフリカ、など面白い事例が掲載されています。

デセさんの話に戻すと、生まれはエチオピアでも首都から500キロ離れたハラールという都市で、ダイヤルアップでインターネットをしていたというから、首都アジスアベバの大金持ちとはちょっと違い、そこまで大金持ちな家庭ではないのでしょう(日経新聞記事には「恵まれた環境ではなかった」とありますが、とは言え、家でネットができるだけでもまあまあ裕福だと思う)。でも、お父さんの一言がきっかけで9歳の娘が開花するとは・・・!

私にも近々誕生日を迎える同年代の娘がいますが、娘から「あつまれ動物の森がやりたいからニンテンドーSwitchを買って!誕生日プレゼント、決まりね!」と言われており、その圧力に屈してしまいそうです。「自分で稼げ!」といえない弱腰の父です。

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