ども、Tomonaritです。今年は週1でブログを書こうと、数年前に立てたのと同じ目標を立てて見ました。何月まで続けられるかなぁ。
さて、今回は今まで知らなかった面白いサービスの紹介です。
今年も神戸情報大学院大学で授業をやらせてもらったのですが、毎年、学生さんには課題として小論文を書いてもらっています。
この小論文を通じて世界中のICT4D事例を知ることができ、私自身の勉強にもなってます。
そして、やはり今年も「へー、こんなサービスあったんだ〜」と思う事例がありました。
Open Tabsというブラウザ拡張機能です。
Chrome、Safari、Firefox、Edgeといったブラウザにアドオンすると、画面上に特定の広告が表示され、それらの広告を見たことにより、森林保護団体への寄付ができるというサービスなのです。Web広告によるファンドレイジングという新たな取り組みがとても面白いと感じました。
スペインのNPOが展開しており、ユーザー数は約50000人。5〜10つの広告を見ると熱帯雨林の木を1本保護したことになるそうな。へー、なんか面白い。で、どれくらいの金額が寄付できているのか?が疑問になったのですが、Financial Reportというページで四半期ごとに見ることができました。試しに見てみると、2022年第2Qで5,637ユーロ(約80万円)の寄付をしていると出てきました。
もともとは、貧困削減や教育、保健といった複数の開発分野を寄付の対象にしていたのですが、数年前から環境保護分野に特化し始めたようです。
各ユーザーの画面では寄付金が増えると木の数が増えるという貢献度の可視化が、ゲーミフィケーション要素になって、広告を見るモチベーションになるという工夫がなされています。
この手のサービスは聞いたことがなかったのですが、EcosiaやTab for a Causeといった類似サービスもありました。今後、日本語でもこういうのが出てきたりするのか?
そして、どんなものなのか?を知るために実際に私もChromeに入れてみました。ストアではこんな感じ。評価対象外ですね。

で、入れたらこんな画面になりました。

右上の木のマークの左側はまだ「0」です。広告は、アドビの広告が出てきました。しばらく検索したり使っていると…
あっという間に木の数が「7」に!ちなみに、左側の大きな数字は、Open Tabsを使っているユーザー全員のこれまでの累計。900万本以上の木を保護しているのか。

これは7本の木を保護したってことか。実感ないけど、一応、良いことしたのだろうという気持ちに(笑)

しかし難点はやはり英語圏での使用が想定されているのか、普通にChromeで検索したときと検索結果が異なりますね。例えば、「ICT4D」で検索するとこんな感じです(このブログが出てこない(T_T))。

とはいえ、検索欄ではなく、アドレスバーにキーワードを入れて検索すれば、普通にChromeで検索したのと同じ結果だったので、使えないって訳じゃないと思いました。
以上、Open Tabsの紹介でした。
こういう社会貢献の仕方もあるのか。SDGとかESGとか、浸透しつつあるなぁ。おそらく私と違って意識の高い人達は、Open Tabsのようなサービスを既に使ってるんだろうなぁ。
他にも面白いサービスを知ってる方がいたらコメントとかしてもらえたら嬉しいです。
この「KIC学生さんかの学び」はもう2~3回、書いてみたいと思います。
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