どもTomonaritです。先月、政策大学院大学(GRIPS)とJICA緒方研究所が共同で実施している「これからの途上国の産業開発を考える」勉強会で登壇させて頂きました。テーマは、アフリカにおける「イノベーションとカイゼン」というもの。このブログでもいくつかイノベーションネタを投稿してますが、今回はイノベーションとカイゼンという一見、両極端なものを鳥喘げています。GRIPSのサイトにその時の動画を掲載してもらったので、折角なのでこのブログでも紹介しちゃいます。
内容は一言で言えば、以下のような感じです。
趣旨・内容:
20世紀前半に活躍した経済学者シュンペーターはイノベーションの例に汽車を取り上げ、「馬車を何台つなげても汽車にはならない」と言っています。また、漸進的なカイゼンは斬新なイノベーションとは相反するコンセプトだという見方もよく目にします。果たしてイノベーションとカイゼンの関係性はどう捉えられるのでしょうか? 昨今、アフリカではデジタル技術を活用したスタートアップが急増し、アフリカの発展に資するイノベーションの担い手として注目を浴びています。このような背景をもとに、アフリカを舞台にカイゼンとイノベーションの関係性・可能性についての考察になります。
これ、アフリカを舞台にカイゼンとイノベーションの関係性・可能性について書いた論文の内容を一部掻い摘んで発表したものなのですが、主に以下の3点について考えてみたことを発表しました。
- アフリカで今、求められているイノベーションってなんだろう?
- イノベーションに必要なのは、イノベーティブなアイディア?ハイテク?
- イノベーションとカイゼン(Way forward)
個人的には最初「アフリカで今、求められているイノベーションってなんだろう?」というところで説明している「破壊的イノベーション(Disruptive Innovation)」についての説明が、「これ結構わかりやすくて良いな〜」と思っています(自画自賛でスイマセン・・・)。
というのも、私自身、この論文を書く前まで、クリステンセンのいう「破壊的イノベーション」のことをちゃんと理解してなかったから。そして、このプレゼンを聞いてくれた友人から、「破壊的イノベーションって、ああいう意味なんですね。知らなかったわー」というコメントをもらい、実は結構、ちゃんと知られていないのかもと思い、このブログでも投稿しようと思った次第です。
そして、これは個人的な印象ですが、これまでイノベーションという分野と疎遠だった国際開発業界が、ここ数年で一気にイノベーションと連呼しだし(最近はイノベーションよりもDXになって来た感がありますが)、連呼しているもののなんとくの理解に留まっている・・・という私のような「なんちゃって」派が少なからずいるんじゃないかと思います。
「あっ!自分もそうかも」と思った方にとって、少しでも「なるほど〜」と思ってもらえたらいう動画共有です。
最後に、1つ問題です。
「破壊的イノベーション」にマッチするのはハイテクかそれともローテクか?
回答に迷った方は、以下の動画の12分30秒くらいから10分間ほど見てみて下さい〜。
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