ども、Tomonaritです。今晩のICT4D Lab定例ミーティングのテーマがChat GPT4なんで、自分自身の予習的に以下の動画を見ています。
こちらは、神戸情報大学院大学の内藤副学長の「トモ先生のデジタルエコノミー・チャンネル」。ICT4D観点の日本語Youtubeチャンネルです。レア度高し!
どんな内容かというと、あのイーロン・マスク氏を含む著名人たちが「GPT-4以上の高度なAIの開発を半年間止めるべき」という抗議運動をしているという話。
- どういう抗議活動?
- イーロン・マスクって、むしろテクノロジー推進派じゃないの?
- どうしてAI開発を止めるべきって言っているのか?
という疑問がわきますが、この動画でその回答が丁寧に説明されています。詳しくはぜひ動画をご覧いただきたいのですが、私自身のメモ的に以下、ちょろっとだけ書いてみます。
どういう抗議活動?
Future of Life Instituteという非営利団体のWebサイトで、この抗議運動に賛同する人たちに署名を呼びかけています。この団体は、Wikipediaによると「人類が直面している地球規模の壊滅的かつ実存的なリスク、特に高度な人工知能による実存的なリスクを軽減するために活動する非営利団体」と説明されています。
2023年3月22日にこの運動が開始され、上記動画の時点(4月1日)では約2,500名の署名が集まっており、私が今日みてみたらその数が約18,000名に増加していました(以下のスクショ)。

どうしてAI開発を止めるべきって言っているのか?
この抗議運動の根拠としては、これまでもいろんな人が指摘しているように、民主主義、雇用、そして教育、に重大なリスクがあるというもの。動画では以下のように紹介されています。

他方、この抗議運動に対する批判的意見も出ており、そこも動画では紹介されています。
イーロン・マスクって、むしろテクノロジー推進派じゃないの?
イーロン・マスクについてはニュースで名前を聞くくらいの知識しかない私は、こんなふうに思っていたのですが、実はかなり前からAI開発についてはリスクを指摘していたそうで、以下のようなメディア・ニュースが紹介されています。

とはいえ、今回の抗議運動がどういう意図で行われているのか?は色々な味方がある・・・という話も。
ICT4D的な観点でのインプリケーションは?
この動画の後半でAIと倫理に関する世界的な議論の動きがとりあげられています。

そして、2018年位に内藤さんが参加したユネスコのAIと倫理に関する会議のなかで、アフリカ諸国からAI開発が先進国で進むことで、そこについていけないアフリカ諸国との格差が拡大することに関する懸念が指摘されていた、という話が紹介されています。「デジタル技術により途上国と先進国の格差が拡大する(デジタル・ディバイドが拡大する)」というのは昔から言われている議論ですが、それがアルゴリズムがブラックボックスのAIという技術により、より一層促進されてしまうということ。
AIと倫理という議論のなかには、デジタル・ディバイドの問題も関連しているということで、もしかしたら上記の抗議運動の背景として、このような観点もあるのかもしれません。
この動画は、ホリエモンさんの意見などもピックアップしてより詳細な考察がされているので、面白そうだなと思ったら是非見てみてください。
「GPT-4以上の高度なAIの開発を半年間止めるべきか?」Chat GPTに聞いてみた
最後に単純な好奇心から、Chat GPTにこの質問をしてみましたw
回答は以下のとおりです。アタナはどっち派ですか?
(今日のICT4D Labでこの質問をしてメンバーの意見も聞いてみよう、良いネタが出来たw)

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