デジタル技術の経済的インパクトは?

イノベーション・新技術

ども、Tomonaritです。まだインドネシアにいます。料理が美味しくて着実に体重が増えて…。揚げ物がやけに美味いインドネシア料理が体重に及ぼすインパクトが多大であるのは間違いない。揚げ物+青唐辛子+ビール、これヤバいわ〜、と思いつつ、正にそれを食しながら、このブログを書いています(*´﹃`*)

さて、今やデジタル技術を活用した〇〇は当たり前、という世の中ので、途上国開発でもデジタル技術の活用(ICT4D)は重要!と一般的にも思われてきた、と思います

ですが、そもそも「デジタル技術の経済的インパクとかってどんくらいなの?特に途上国開発の文脈では?」という質問を時々受けると、「うーん、ちょっとまって…」と、私自身ちゃんとした数字とか知らないなぁと思ったので、ちょっと調べて見ました。

まずはこの手の情報がうまくまとまっているのは世銀か?と思いググってみると、やはりありました。

The World Bank estimates that the digital economy contributes to more than 15% of global gross domestic product (GDP), and in the past decade it has been growing at two and a half times faster than physical world GDP.

https://www.worldbank.org/en/topic/digitaldevelopment/overview

「デジタル経済は世界のGDPの15%以上に貢献しており、この10年間で現実世界のGDPの2.5倍以上の成長である。」ということか。physical world とか日本語にしにくいな…。そして、contribute to more than 15% は「15%以上を占めている」と訳しても良いのか?自分の英語力ではちょいわからず・・・。サーセン(-_-;)

 そして同じサイトには途上国開発を意識した以下の記載もありました。

Estimates are that with 60 percent of global GDP expected to rely on digital communication technologies in 2022, vulnerable populations in both developing and developed countries who are unable to connect to or use digital technologies risk being left behind in the post-pandemic recovery, leading to potentially heavier knock-on effects.

https://www.worldbank.org/en/topic/digitaldevelopment/overview

GDPの60%がデジタル技術ありきってことですね。まぁ、肌感覚では納得感があるなぁ。というかむしろ、少ない気もしなくもない。そしてそれ故にデジタル技術の恩恵を受けられない人は置いてきぼり(left behind)ってリスクがあるということですね。デジタル技術の恩恵が大きくなればなるほど、デジタル・ディバイドのネガティブインパクトも大きくなるという・・・。

そして携帯電話と経済成長に特化した以下の記載もありました。

Research has shown how mobile technology significantly drove GDP in the 2000–2017 period – a 10% increase in mobile adoption boosted GDP by 0.5 percent to 1.2 percent.

https://www.worldbank.org/en/topic/digitaldevelopment/overview

携帯電話のインパクはデカイなぁ。「途上国開発に貢献したい!」という学生さんは、JICAやJBICだけじゃなくて住友商事でエチオピアの携帯電話事業に携わるとか、そんな選択肢もアリかも!、とか無責任に書いてみました。

以上が世銀のWebサイトからでしが、「なんか、凄いのはわかったが経済的インパク故に金額的なことも知りたい。」という思いも出てきたのでは?

そしたら、米アクセンチュアの調査結果が紹介されている記事を見つけました。2016年の記事ですが・・・。

米アクセンチュアは1月16日、デジタルテクノジに関する調査結果を公表した。デジタル分野のスキルとテクノロジを最大限活用することで、2020年までに世界で2兆ドルの経済効果がもたらされる可能性があり、世界の国内総生産(GDP)のうち20%強はデジタル分野のスキルや資産、商品、サービスから生み出されているという結果が出た。

https://japan.zdnet.com/article/35077692/

上記の世銀の「デジタル経済は世界のGDPの15%以上に貢献」という話と照らしてみると、「世界の国内総生産(GDP)のうち20%強はデジタル分野」というのは確かに納得感があります。IMFの名目GDPを用いたこちらのサイトによると、2021年の世界全体の名目GDPは約97兆ドルということ。で、ざっくり97兆ドルの20%は19.4兆ドルなので、「2020年までに世界で2兆ドルの経済効果」というのも、結構イイ線いってる予測だったんじゃないかと思います。記憶力の弱い自分的にはデジタル技術の経済インパクは、世界GDP100兆ドルのうちの20%で20兆ドルくらいに覚えておこうかな。

以上、結局、世銀とアクセンチュアの情報のみですが、ほろ酔いになってきたのでこの辺で (-_-)zzz

ニュースレターはじめました。テクノロジーと国際開発(ICT4D)に関する新規ブログ記事・海外ニュース・イベント情報などを月1〜2回発信しています。以下フォームからご参加ください。詳細はこちら

フォローする
イノベーション・新技術
ICT for Development .JP

コメント

タイトルとURLをコピーしました