国際機関で働きたい人の留学先はニューヨーク・ワシントン周辺がオススメ!?

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こんにちは、Kanotです。このブログの読者の方にも「将来、国際機関で働きたいなぁ。そのためにも留学しようかな。」と思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。そういった場合、どのように大学を選んでいますか?基本的には評判や大学ランキングを元に選んでいるのではないでしょうか。

今回は、それとはちょっと異なる視点として、国連や世界銀行といった国際機関で働くことを将来の目的に留学する場合、ニューヨーク(NY)・ワシントンDC周辺の大学がオススメだという話をしたいと思います。

ちなみに、国連本部はニューヨーク、世界銀行本部はワシントンDCにあります。そのため、そこから地理的に近いと何かと有利である(と私が思っている)という話です。理由は後で書きますが、おそらく他に国際機関の多いジュネーブなども同様なのではと推測します。

なぜこんな私見溢れる投稿を書こうと思ったかというと、私がアメリカの地方部の大学に留学している関係で、「留学中に国際機関での経験を積むにはNY、DCの学生は有利だよなぁ。」と思うことが度々あったからです。思いっきり私見なので、もし間違いがあったら、ぜひご指摘ください。

以下がその理由です。もし今後留学を検討されている方がいましたら、大学ランキングには表れない指標の一つとして、ご参考になればと思います。

理由その1:インターンや短期コンサルタントがしやすい

アメリカの大学はだいたい6月から8月は夏休みになり、社費留学でもない限り、この期間はみんな就職活動と実務経験を得ることを目的にインターンに精を出すことになります。また、専門性のある方は、短期コンサルタントとして働ける機会もあるかもしれません。

そして、国際機関でこういったインターン・コンサルタントをするにあたって、NYやDCに住んでいることは非常に有利に働くと感じています。以下、3つの観点から説明したいと思います。

お金の観点

アメリカの場合、民間企業はインターンでも有給(Paid internshipと呼ばれます)が多いので問題ないのですが、国際機関の場合は無給も非常に多いです。もちろん有給のものもありますが、数としては限られてきます。

こういった時に、私のように地方部や他の国に住んでいると、インターンが無給であることに加えてホテル代なども自己負担(例:3ヶ月、自費でニューヨークに滞在とかは無理ゲー)ということになり、これは貧乏学生には正直厳しい条件になり、応募を躊躇することになります。

結果、自宅から通える学生の方がこういったインターンの機会にありつける可能性は格段に上がると感じています。

フレキシビリティの観点

特に短期コンサルタントについては、すぐに働ける人を探すケースも多く、一定期間の滞在をするためにNYやDCに移る必要がある人よりも、自宅から通える人の方がマッチしやすく、そういった突然のオファーなどに対応できるフレキシビリティが圧倒的に高いと思います。

特に大学の学期中などは、NYやDCに住んでいない限り、対面授業を受けていたら基本的に大学近郊以外でインターンをしたりコンサルタントをすることはほぼ不可能です(リモートワークを除く)。

声のかかりやすさの観点

三つ目は、大学経由の機会の話です。やはり地理的に国際機関と近い大学では、国際機関と一緒に研究などをしている教授の数は必然的に多くなり、強いコネクションがあるケースも多いと思います。

そうすると、短期コンサルタントやインターンなどの際にも、そういった教授に「先生の周りでいい人いませんか?」と声がかかることも多いと考えますので(推測)、そういった教授と一緒に研究プロジェクトなどをしていると優先的に声がかかる可能性は高くなると考えます。

理由その2:ネットワーキングがしやすい

NYやDCでは、国連本部や世界銀行本部があることもあり、国際開発関連のセミナーなどが多く、インプットの機会が非常に多いと思います。そういったイベントを通じて知り合える可能性も高くなります。

例えばワシントンDCでは、DC開発フォーラムという団体が、日本人を対象に国際開発関連のイベントを定期的に開催しています。私も以前から「XXのセミナーに参加したいなぁ」と思いつつ指を加えて見ていることが多かったですが、最近はコロナ禍でオンライン開催してくれているので、とてもありがたいなと思っています。

ワシントンDC開発フォーラム
Washington DC Development Forum

そして、これはもう言わずもがなですが、同じ地域に住んでいることで、業務外で繋がれる可能性も大きいと思います。趣味仲間、飲み仲間、などのビジネスではない関係で繋がれると、何かと仲良くなりやすいですし、キャリア相談もしやすいですよね。

このネットワーキングの観点は、日本から離れた開発途上国に行くともっと強くなります。日本人の数が限られていることや娯楽の少なさから、自然と濃い付き合いになることが多いからです。

アフターコロナで変わる??

現時点では、多くの国際機関がリモートワークを行っているため、現時点では(例外的に)世界中どこにいてもインターンや短期コンサルタントはできると思います。ただ、この傾向がこのまま続くのか、やはりまた対面中心に戻っていくのかは、ちょっと読めませんが、近くに住んでいることが有利である状況は今後も変わらないと思います。

以上、私見を交えて書いてみました。留学の応募先を決めるのは結構パワーがいることですよね。そういった皆さんにとて、何かしらの参考になれば幸いです。

後日追記:ネットワークではボストン・ロンドンなども強い??

(2021/4/3追記)この記事を読んでいただいた国連職員の方から、「いやいや、それよりもアルムナイネットワークの強さが大事なのではないか?」という意見をいただきました。その方はボストンにあるタフツ大学Fletcher School出身の方で、国連でサバイブするのにFletcherのネットワークが非常に生きたとのことでした。

確かにボストンも名門大学が多く集まっていることもあり、各界への影響は大きいですよね。そしてボストンにもDC同様に国際開発を志す人のコミュニティがあります。

ボストン開発コミュニティ
ボストン開発コミュニティ、ボストン (Boston, Massachusetts) - 「いいね!」501件 - ボストン開発コミュニティは、ボストン近郊の国際開発に興味のある人たちが、それぞれの知識・情報・経験を共有することで繋がり、刺激し合う場になることを目的としています。

同じ観点では、名門大学が集うロンドンもネットワーキングという観点で強そうです。同じく開発関係の勉強会があります。

IDDP(英国開発学勉強会)
◇お知らせ◇ New_IDDP 第4回勉強会 「日本の国際平和協力を考える〜私たちにできること〜」 New 「第7回キャリアインタビュー 岩井隆志様」

ということで、色々な意見がありますので、皆様も私だけの意見に惑わされずに(笑)留学先を選んでいただけたらと思います。

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