ICT4D関連の仕事って、なかなか見つけるのが難しいと感じている。そもそも、ICT分野がまだ途上国開発のなかでその他の分野よりもメジャーじゃないという感じがする。特に日本では。
そんなICT4D分野のお仕事探しサービスの紹介。その名も“ICT4D Jobs and Career Forum”。メール登録すると、求人情報が送られてくるという無料サービスと、月5ドルでキャリアサービスも受けられるサービスの2種類。月5ドル払うことで、本気度を証明出来るというメリットがあるので、月5ドルなら有料サービスを受ける人も結構多いかもなぁ。
ちなみに、以前からちょくちょく見ていたサイトで、DEVNETJOBS.ORGというサイトもある。ここも意外とICT4D関連の求人情報が載ってる。
これらの情報がICT4Dのお仕事探しに役立ては幸いです。
コメント
おっさんくさいかも知れませんが、icdの世界でもやはりフィジカルなネットワーク重要性は馬鹿に出来ません。
ぜひコンフェレンスやミーティングに参加してみてください。基本的に開発の世界はタイミングとネットワークの世界なので、類似な案件やictが寄与できるような会合でどんどんictを活用したソルーションを提起してみて下さい。フィジカルなネットワーク機会に参加した経験は必ず生きてくると思います。
>あっちゃんさん
確かにface to faceの関係に勝るものはないですよね。ある意味、ICTはそこに至るきっかけをつくるためのツールともいえますね。
ICT4D関係の会合にチャンスを見つけて参加してみます!
はじめまして。
いつも楽しく拝見させていただいています。
現在、某通信会社でSEを経て企画の仕事をやっているのですが、来年度より学生時代より興味を持ち続けた社会開発の世界に飛び込もうと思っています。差し当たり、マンチェスター大学のICT4Dを第一希望に目指してただ今受験準備中なのですが、仕事を辞めて行く以上、やはり卒業後の就職が不安の種となっています。リスクを取って行くからには直接的にICTを使った社会開発関連の仕事(国際機関、JICAや開発コンサル、民間企業など)に就きたいと思うのですが、tomonaritさんは留学前、留学中、留学後具体的にどのように就職活動を行われたのでしょうか?参考にして今後より力を入れていきたいと思いますのでお聞かせいただければ大変助かります。
やんまーさん
コメント、どうもありがとうございます。確かに留学後の就職は悩むところですね。以下、ダラダラですが書いてみました。
自分は、退職して協力隊に行ったときから、「この後どうしよう?」といつも考えてました。協力隊が終わったときは、運よくエチオピアで日本大使館の仕事につくことができましたが、それは現地で親しくしていた日本人の方のおかげでした。その仕事も2年の契約だったので、すぐまた次を考えることに。運よく奨学金を得ることができて留学できましたが、奨学金GETも就職活動と同じ様な感覚でした。
留学中は卒業後、JPO、JICA(ジュニア専門員や企画調査員)、開発コンサル、IT系民間企業へ行くことを考えてました。留学中にJPOのためにTOFEL受けたり、イギリスでの就職フェアにも2回行ってみたりしました。ちなみに、妻がいるので無給なインターンは考えなかったです。
JPOの夢破れ、帰国後に開発コンサルやIT企業を3つ、4つ受験しましたが駄目でしたね。「ICT4Dの仕事がやりたい」という思いを素直にアピールしてたんですが、実際、ICT4Dドンピシャの仕事ばかりやってる会社はないんだと感じました。同時に、①「ICT4Dにこだわるか、それとももっと視野を広げるか?」また、②「日本で働くか、国際機関にチャレンジするか?」ってことで迷ってました。
結果的には派遣社員ながらもICT4Dに係わる仕事がJICAであり、ICT4Dの仕事をしつつ、派遣という比較的フットワークの軽い身分で次の働き先をどうするか考えることにしました。①、②について考える期間を得たかったというのもありました。この間に資格を取ったり、ちょくちょくICT4Dの仕事でどんなのあるかチェックしたり、JICAの仕事を垣間見たりということして、1年ちょっとたったときにJICAと開発コンサルの両方から内定をもらい、JICAに入りました。
振り返って思うのは、定職としてのICT4Dドンピシャの仕事はなかなかないということ。ICTを活用した教育とか、ICTを活用した××という、ツールとしてICTを利用している仕事はちょこちょこあるものの、それは××という専門性を持った人たちがやってるケースも。一方、ICT4Dのテクニカルな部分を担う仕事は、IT系民間企業がやっているけど、IT系民間企業で途上国開発に関連する仕事ができるとも限らない。民間は利益のためにやるのが基本だし。
結局、「ICT4Dがわかる人」というニーズは非常に限られていて、「IT業界で国際協力もわかる人」になるか、「国際協力分野でITもわかる人」なるかだと思います。自分は、やはり国際協力がやりたかったので後者の道をえらびました。さらにICT4Dのテクニカルな部分(FOSSなどを現地仕様にカスタマイズするとか)よりもマネジメント的な部分をやりたいという思いから、援助機関を選びました。というと聞こえは良いのですが、「国際協力分野でITもわかる人」のなかには、開発コンサルなどで技術屋としてICT4D案件を担当する人たちもいるけど、そもそも技術屋じゃない自分には厳しい、という消去法的理由も。
ちなみに自分、今はICT4Dドンピシャな仕事ができていますが、部署が変わればそうではなくなります。それでも最近思うのは、ツールとしてのICTを活用したプロジェクトや事業は官民問わずこれから沢山増えていくと思うので、逆にICT4Dの仕事にこだわらなくても、やりたいと思えばチャンスはめぐってくるのだおうということ。「やいたい」と思ってればなんとなくその方向へ自然と近づいていくのだろうと思うので、やんまーさん、がんばってください!
やんまーさん、こんにちは。
TomonoriさんMakiさんの後輩にあたり、マンチェスター大学のICT4Dで今年勉強している者です。進路のことには私も悩み中なので大したアドバイスはできませんが、ICT4Dコースのことならお答えできると思うので何かあればtakanomn@yahoo.comまでご連絡下さい。やる気のある日本人の方が同じコースに進学して下さると私も嬉しいので。
長文に渡る丁寧なご回答誠にありがとうございます。
ご回答を拝見して自分の中で消化不良を起こしてもやもやしていたものが少しばかり解消できたと思い,大変助かりました。
tomonaritさんがおっしゃるように「定職としてのICT4Dドンピシャの仕事はなかなかない」というのは、留学・キャリアチェンジを考え、調べる中で薄々感じていました。
私も私事でありますが、将来を考えると日本のNGOはあまり考えていません。(やりがいは別にして、給与面、福利厚生面を考慮すると。。)
それでも仕事を辞めてまで挑戦するため、やはり、「ICT4Dにこだわるか、それとももっと視野を広げるか?」というところで考えを巡らせています。選択肢としては、多い方がいいとは思う今ですが、間接的になり過ぎればそれはそれで当初の目的とは異なるのではと思っています。
自分もtomonaritさんと同じく「国際協力分野でITもわかる人」を目指しています。その軸を持って考えると現在、JPO経由での国際機関、政府系機関、開発コンサル、海外展開に積極的なIT企業、広く捉えてBOPビジネスに積極的な民間企業ぐらいまで考えています。
また、自分もマネジメント的な部分で仕事を!と思っているのでかなり
tomonaritさんと似た思考を持っていたりしますのでまた勉強させていただきます。いずれにしても11月出願を目指して邁進中の今、まず受からなければもちろん後がありませんので目の前のことに全力で取り組みたいと思います。またコメントさせていただくことと思いますが、何卒宜しくお願いします。これからも楽しく拝見させていただきます!ありがとうございました。
Thanks for the mention!
You are welcome!
I sometimes introduced interesting topics from your blog. Thank you for sharing interesting topics.
>やんまーさん
返信、どうもありがとうございます。
進学準備、大変かと思いますが頑張ってくださいね。
>Takeさん
コメント、どうもです。
マンチェスターの生活、楽しんでますか。
また、勉強中のこのなどに絡めて是非ともコメント下さい。
宜しくお願いしますね〜
国際開発分野でITの分かる人にはmanagement以外にも外資系IT企業のエヴァンゲリスト(伝道師?)
http://www.atmarkit.co.jp/ad/ms/evangelist0607/evangelist01.html
http://en.wikipedia.org/wiki/Technology_evangelist
という職種のような要素も強く求められたように思います。
多分、海外・国際機関においても同様だと思います。
説明して納得してもらう対象は、上位お役所(資金源)、プロジェクト対象となる被途上国の人、ICT分野以外に携わっている同僚であったり、あるいは税金をはらっている日本国民で、プロジェクトの意義「ITを活用することでどのような効果を得られるか」を噛み砕いて分かりやすく説明する能力が強く求められました。これは高いコミュニケーション能力が必要になり、対象国となる国の状況、さらには個々の技術など日々勉強がいる地道は作業をこつこつとやる必要があるなあ…と痛感させられました。
[…] まず紹介したいのは、「http://ict4djobs.com/」というサイト(実は2011年の投稿でも紹介済みだったりしますが)。このブログでもちょいちょい元ネタにさせてもらっているICTWorksの運営者Wayan氏などがやっているサービスで、メアドを登録するとICT4D分野の求人情報が定期的に送られて来ます(以下、その一例)。 […]