Podcast新企画『ねほりはほりで探る!Labメンバーの魅力 Vol.1 ICT4D Lab代表 狩野 剛さんの人生と国際協力の世界』

Fairly.fm ネホリハホリの会 オンライン・コミュニティ

こんにちは、ICT4D Labメンバーの北村彰子&秋元かおるです。

Labメンバーには魅力的な方々がいっぱい!
その方々に色々話を聞いてみたい、と思った北村&秋元がPodcastでLabメンバーに根掘り葉掘り聞くインタビュー企画「ICT4D ネホリハホリの会」をスタートしました。

記念すべき第1回目はICT for Development(以下ICT4D)代表の狩野剛さん。狩野さんの人生やキャリアパスについてネホリハホリと探っていきます。

詳細はぜひ Fairly.fmのPadcast(前編後編)を聞いていただければと思いますが、こちらのブログでは狩野さんの魅力を一部抜粋してご紹介しますね。

それではさっそく彼の物語を紐解いていきましょう。

狩野さんの国際開発キャリアの原点は学生時代のバックパッカー体験から始まりました。タイから始まり、ミャンマー・インドへと。
そしてインドのバラナシで世界一周旅行中の日本人夫妻に出会い、「こんな人生があるんだ!」と衝撃を受けると共にグローバルな世界へ興味を持つことになりました。

しかし、学生時代の彼が選んだファーストキャリアはバックパッカーからはかけ離れた大手SIerである野村総合研究所(NRI)。証券系のシステム開発を手がけ、毎日終電かタクシーで帰宅するという激務な4年間の勤務を経て、30歳を前に退職を決意します。

そして、転職先には国際協力機構(JICA)への道を選びます。これが彼のJICAとの10年間のキャリアの始まりでした。

なぜJICAだったのか?

狩野さんの答えは「NRIで培ったプロジェクトマネジメント力が国際協力の世界で活かせるのはJICAだと思ったから」。

IT業界での経験を生かして転職を選んだ彼でしたが、JICA入職後の配属先はIT系の部署ではなく、ITと真逆とも言える青年海外協力隊事務局。
しかし、現地に根ざして活動する協力隊員と接することで、協力隊の大ファンになりました。

その後、経済基盤開発部(課題部)に異動し、そこでICT4Dという新たなプロジェクトに携わり、ICT4Dの共同代表である竹内さんと出会います。これが彼のICT4Dへの情熱の原点でした。

JICA時代で印象に残っている仕事について尋ねると、「バングラデシュのIT国家資格導入プロジェクト」を挙げます。

バングラデシュIT人材がもたらす日本の地方創生」という狩野さんの著書を参考にしてもらうと、具体的なプロジェクトの内容がより理解しやすいでしょう。

バングラデシュ事務所での駐在後、狩野さんはJICAを休職してミシガン大学へ留学します。現地では博士課程の勉強を進めつつ、現地調査でルワンダへ赴き、研究データを集めます。

なぜルワンダを調査先として選んだのか、についてはぜひFairly.fmのPadcast(後編)をお聴きください。

狩野さんのJICA休職期間は2年間、と言う決まりがあったので、翌年からはJICAへ復職します。
フルタイム勤務をしながらも研究する時間を捻出するために、新幹線通勤を選択し、新幹線での移動時間を勉強に充てていたと聞いて、狩野さんの努力の姿勢に胸を打たれました。


しかし、JICA職員・博士課程の研究・そして2児の父親、と言う3つのキャリアをきちんと全うすることに限界を感じた狩野さんは悩んだ末、大きな決断をします。

狩野さんは博士論文を完成させるため、JICAを退職したのです。

JICA退職の翌日に一般社団法人ICT for Developmentを竹内さんと立ち上げ、その後アメリカへと向かいます。
アメリカではリサーチアシスタントとして大学に雇われながら自分の研究を進める、と言う生活を送り、無事、博士号を取得します。

そして、博士号取得後に狩野さんが選んだキャリアは金沢工業大学の准教授。

大学へのキャリアの道を選んだ理由は、日本の若者を育てたいという願い、そして何より日本の国際化に貢献したいという強い想いからです。(アメリカにいたときに、ICT4D Labの人たちが一緒に仕事をしている姿をみて、狩野さんも一緒に仕事をしたいと思われたことも、日本に帰ろうかな、と思ったきっかけだったそうです)

さて、狩野さんのこれからのビジョンは何でしょう?

狩野さんは20代で企業勤務、30代で公的機関職員、40代で博士号取得・大学教授と、10年ごとに産官学をそれぞれ経験してきたので、その経験を活かし、これからは産官学連携プロジェクトを進めて行きたいそうです。
まずは、金沢工業大学で留学生を受け入れたり、ゼミ生と共に新たな挑戦をしていきたいとか。
そして将来的には世界各地に点在する卒業生やICT4D Labメンバーを訪ねて旅しながら仕事をしていきたいという想いもあるそうです。

今回のネホリハホリの会で、狩野さんの素晴らしいキャリアとその背後にある思いを垣間見ることができました。狩野さんがこれからどんな活躍を見せてくれるのか、私たちも楽しみにしています!

狩野さんへのインタビューは以下のPadcastからお聴きいただけます!

Podcast エピソード011 ICT4Dネホリハホリの会「狩野剛さん」前編
Podcast エピソード012 ICT4Dネホリハホリの会「狩野剛さん」後編

次回もお楽しみに!

ニュースレターはじめました。テクノロジーと国際開発(ICT4D)に関する新規ブログ記事・海外ニュース・イベント情報などを月1〜2回発信しています。以下フォームからご参加ください。詳細はこちら

ICT4D Lab
フォローする
オンライン・コミュニティキャリア・求人
ICT for Development .JP

コメント

タイトルとURLをコピーしました