留学するなら働いてから?それとも学部から直?

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Source: https://www.cdd.manchester.ac.uk/about/

ども、Tomonaritです。「キャリアに悩んでいる方へ」というタイトルで前回のNews Letterを配信したところ、「留学するタイミングはいつが良い?」、「今のスキルはどこで身につけたか?」というご質問をもらいました。同様の疑問を持っている人もいるかなと思い、折角なので思うところを書いてみます。あくまで個人的な経験にもとづく意見なので、他の考え方もあると思いますが、参考になればと思います!

どのタイミングで留学を決めたか?

わたしは新卒で就職したアパレル・繊維商社を3ヶ月で辞めて、IT営業に転職し、そこで3年間働いたあとに青年海外協力隊へ参加しました(エチオピアの高校で2年間、IT教師として活動)。その後、エチオピアの日本大使館で2年働き、その後、留学しました。もともと大学時代は国際開発には関心がなく、なんとなく日本で働くのに疲れて参加した青年海外協力隊をきっかけに、国際開発、ICT4Dに関心をもったので、学生時代から国際開発に関心をもっていて留学を考えている人達とは、留学に向けた出発点がかなり違うかと思います。

特に、わたしの場合は「ICT4Dを勉強したい!」という原体験が青年海外協力隊だったので、この経験がなければ留学したいとも考えなかったんじゃないかと思います。そういう意味では、学生時代に「・・・を勉強したい!」という思いをすでに持っている人は、すぐに留学するのも良いのかもしれませんね。

以下、以前投稿した青年海外協力隊からJICAを転職するときまでの職歴の振り返りです。

留学前・留学中にしておいたほうが良いことは?

勉強面については、ほっといてもやらなきゃいけないので、あまり意識して「事前に(もしくは留学中に)こんな勉強をしておいたほうがいい」というのは、正直あまりないかなぁと思います。留学前にその学部・学科の教授が書いたレポートや本を読んでおいたら、授業に入りやすいかな・・・くらいですね。

勉強面以外では、やっぱり現地でないと出来ないことをやる、というのがあると思います。わたしは留学中に大学以外で英国人とほとんど交流しなかったのを後悔しています。大学も留学生ばかりで、英国人は同級生に一人のみでした。もっと大学外で英国人と付き合って文化を知ったり英語力磨けばよかったと思っています。英語力を磨くという観点では、授業でもついつい親近感のあるアフリカやアジアからの留学生とつるんでしまい、あまり欧米からの留学生とグループワークとかで組まなかったも結構後悔してます。

仕事してから留学が良い?

わたし自身が仕事してから留学したパターンなので、学部から直接留学したパターンと比較できないのですが、個人的には働いてから勉強するのはおすすめです。もともと大学時代は勉強を全然せず、ゼミにも入らない学生だったのですが、実際に働いてみて、勉強したいことが明確になってからの勉強は楽しかったです。

また、仕事や青年海外協力隊での経験を授業の課題である小論文やプレゼンに使えるので、理論を実践に適用する(実際の開発プロジェクトを理論で分析する)ことが出来、これは非常によかったです。ただ、働いて歳を重ねてから留学すると、その後の就職の心配が増えるかもしれない・・・とも思います(2−3年働いてからの留学なら、そんなに影響ないでしょうが、私は留学から帰国したときにに32歳だったので)。

今の仕事に関連するスキルはどこで身につけたか?

わたしは今、ビジネスコンサルの会社で主にJICAの業務(特にデジタル技術の活用といったICT4Dに関連する調査や技術協力)をやっています。
国際開発や途上国の知識は青年海外協力隊、JICA勤務、日本大使館勤務で得たものがベースです。なんだかんで国際開発分野の仕事を続けてきたので、この分野の知識は常にアップデートしている感じです。
ITに関する知識はIT営業時代 の知識をベースにその後、自分でも資格(ITストラテジストなどのIPAがやっている資格試験)をとったりして勉強し続けています。と言いつつ、最近はIT系資格の勉強はしていないですが、ICT4D Labでガチの技術系のメンバーからAI活用や衛星画像活用といった技術技術した話を聞けることで、すごい学びになっています。あとは会社のなかでもIT技術に詳しい人達と一緒に仕事をすることも学びになってます。
ICT4Dについては、留学で学んだこととJICA時代の実務がベースです。また、2013年から神戸情報大学院大学でICT4Dの講義をさせてもらっており、授業でのアフリカやアジアからの留学生とのディスカッションを通じて、現地の情報を聞いた出来るのも自分の知識のアップデートになっています。そして最近は、RIchard Heeks教授のICT4Dの教科書を翻訳出版するために、何度も読み返していて改めて留学時代の勉強内容と実践(実際にやっている調査や技術協力)を比較しながら振り返っています。



以上、頂いたご質問への回答でした。実はメールで返信をしようとしたら、メアドの記載が間違っていたのか上手く送信出来なかったので、ブログへの投稿としたのでした。また、留学情報については、是非このリンクも見てみてください。数名の体験談もあります!

そして気づいたらマンチェスター大学大学院のICT for Development修士コースの名称が「Digital Development」に変わってました(冒頭の画像のとおり)。ICT4Dという言葉が「Digital Development」にとって代わられた感がありちょい悲しいですね(T_T) このブログの名称も変えるべきか?

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