ども、ここ最近ブログをさぼり気味のTomonaritです。久しぶりの投稿ですが、ちょっとICT4Dについてではなく、キャリア的な話になります。そして、調子に乗ってICT4D Labのロゴを使ってTシャツ作ってみました(うちのベランダです)。
先日、7月20日に政策大学院大学(GRIPS)とJICA研究所が主催する「これからの途上国の産業開発を考える」勉強会で登壇させてもらいました。
テーマはアフリカにおける「イノベーションとカイゼン」について。「イノベーションってなんぞや?」という話題は以前、このブログでも盛り上がりましたね。
実は今回の登壇の背景は、JICA研究所が実施している「日本の産業開発と開発協力の経験に関する研究:翻訳的適応プロセスの分析」の中で発行する研究成果書籍のある章を、私が執筆させてもらったからでした。内容は「イノベーションとカイゼン」なんですが、この中身の話はまた本が出たらしたいと思います。
気をつけていることは?
さて、前置きが長くなりましたが、この勉強会のプレゼン後の質疑応答コーナーでおそらく若手(大学生かな?)の方から「キャリアを築いていく中で日々気をつけている点とかやっていることは?」というような質問がありました。この質問を拾ってくれたGRIPS大野教授から「竹内さんのような素晴らしいキャリアを築くにはどうしたら良いのでしょうか?」といった感じで聞かれ、褒められて舞い上がってしまい、「好きなことをやるのが一番かなぁ・・・」という、かなーりザックリな回答しか出来ず、質問してくれた人にも申し訳ないな・・・、もっと具体的なことが聞きたかったろうに・・・と反省しています。そこで、改めて考えて見ました(今度、この手の質問がきたら上手く回答したいので)。そして、以下の3点にまとめてみました。
原体験を得る
27歳で青年海外協力隊に参加してエチオピアへ行き、遠隔教育プロジェクトを目の当たりにしたことが、ターニングポイントでした。直接その実施に関わっていたわけではないですが、受益者側の立場で、多くの困難と可能性の両方を秘めたプロジェクトを見られたことから、ICT4Dを専門にしていきたいと思ったのでした。
このキャリアにおける原体験を得る、というのは意図して出来るものではないかもしれないです(私の場合、派遣国がエチオピアになったのも、そこで遠隔教育プロジェクトが始まったのも、いずれも偶然)。また、そんなに若いうちに経験しなくても良いのかもと思います。自分は30歳手前でそれなり働いて、ある程度の経験や知識があったから、これがその後のキャリアを決めるターニングポイントになったのだろうと思います。具体的にいうと、自分ができること出来そうなことがある程度分かるからこそ、「ICT4Dという分野で自分はこういう立場でこんなことなら出来るかも?」というイメージが湧き、イメージが湧いたからこそ、それがターニングポイントになったということ。なので、若い人は焦る必要はないと思いますよ。
アウトプットをする
このICT4Dブログは2009年から開始しました。かなり不定期更新でゆる〜くやって来ましたが、それでも「人目につく文章を書く」というのは、やってみると意外に大変ですが、これがまた意外に役に立ちます。何か気になるニュースを見た、面白い本を読んだ、旅行にいった、珍しい経験をした、などなど、書くネタはあると思います。特に、仕事で得た知識や経験を仕事のレポートだけで終わらせないで、なんか書いてみる(勿論、守秘義務とかは守って)、大学の勉強で知識を課題レポートだけで終わらせないで、なんか書いてみる、みたいなことが積み重なって、このブログも10年以上続いています。
アウトプットすることで知識が定着するという以外にも、人の目に留まることで新しい繋がりが出来たり、情報発信することで、逆に情報が入って来るようになります。それで益々、知識や人脈が広がって行き仕事に繋がることも。また、ブログ以外にもセミナーや勉強会(社内の勉強会なども)で発表するというアプトプットの方法もあり、大体発表後に参加者と名刺交換したり、連絡をもらったりと、ブログよりも一気に人脈(しかも自分が関心を持っている分野の人脈)が広がると思います。
依頼を断らない
ここで依頼と書いたのは、飲み会のお誘いや仕事の依頼じゃなく、主にセミナーや勉強会などのお誘いのことです。情報発信していると「今度、セミナーで登壇してくれませんか?」的なお誘いを受けることが出て来ます。私は極力そういう依頼は断らないスタンスです。なぜなら、ブログに書いていること=話したいこと、を話すなら全然ウェルカム。そして、上記のようにそれは上等なアウトプットの場でもあります。ラーニングピラミッドによると「他の人に教える」のは自身の学習においても最も効果的!
と言いつつも、時には「これはちょっと自分には荷が重いかも・・・。その分野はあまり知らないし・・・」という依頼が来ることもあります。それでも極力引き受けることにしています。初めて神戸情報大学院大学から「大学講師をやりませんか?」とお誘いを受けたときは、かなりビビっていましたがお断りしなくて本当に良かったと思います。他にも、チュニジアでの国際学会での発表の機会があった時には、英語の発表にビビリながらも自腹で行きました(ファシリテーションも頼まれて快諾したものの、ファシリテーターとしては何も出来ずに撃沈でした😭)。ソーシャル・イノベーション・フォーラムでのブロックチェーンの発表、WTOでの発表、などなど、どれもお誘いを受けた時には、正直「やべ〜、ハードル高けぇ〜」という思いでしたが、それでも「やります!やらせて下さい!」というスタンスでやって来ました。上記のGRIPSの勉強会もそうです。でも、「お断りして次にお誘いしてもらえなくなる」のと「(若干背伸びしても)快諾してやってみる。するとまた別のお誘いが来る」のでは、雲泥の差です。そしてその経験(反省)をまたブログでアプトプットして・・・と繰り返していくと話すネタも増えていきます。
たまたま自分はわりと人前で話すのが好き、という性格によるところがあるかもしれませんが、取材を受けるとか執筆依頼を受けるとかも、忙しくても難しくても、断らずにやってみるのはオススメです。
と、以上3点書いて見ました。
お気づきのように、この投稿もまた今後の話すネタです(笑)
今後、キャリア系の話をする機会があれば、とりあえずこの3点をお話ししようっと。
コメント
いつもブログ楽しみにしていますが、継続力尊敬しています…!
Tokidaさん、どうもありがとうございます!
山脇さんや時田さんともブログ書いてたおかげで知り合うことが出来て、ホントやってて良かったなぁって思います。