Podcast企画『ねほりはほりで探る!Labメンバーの魅力 Vol.2 岡崎善朗さんの人生と国際協力の世界』

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こんにちは、ICT4D Labメンバーの黒澤かおりです。

Labメンバーに色々と話を聞いてみたいと始まったインタビュー企画「ICT4D ネホリハホリの会」。第2回目のゲストは岡崎善朗さんです。岡崎さんは現在、早稲田大学人間科学学術院の准教授として、スマートフォンなどの技術を活用して途上国等での健康管理に役立てる方法を研究されています。テクノロジーと医療の融合に取り組む岡崎さんの人生やキャリアについてネホリハホリと探っていきます。

こちらのブログでは岡崎さんの魅力を一部抜粋してご紹介します。詳細はぜひ Fairly.fmのPadcast(前編後編)をお聴きください。

それではさっそく岡崎さんのライフヒストリーをみていきましょう。

子供の頃から冒険的な本が好きで未知なる場所を放浪することに憧れを抱いていたという岡崎さん。
幼少期にインドで過ごされたお母様のお話や幼少期を西ドイツで過ごされたご自身の経験も未知なる場所への憧れを掻き立てるきっかけだったようです。

学生時代には、憧れを現実のものとすべく、バックパッカーとして様々な国を旅します。
ネパールでは孤児院でボランティアをし、オーストラリアではギターの弾き語りするなど、単なる旅行にとどまらず、おもしろいことを追い求めて旅をしました。
こうして、旅をきっかけに岡崎さんは途上国にも興味を抱いていきます。

大学4年生の時には、国際プログラムに参加し、西アフリカのガーナに3か月間滞在します。家族経営の会社にホームステイをしながらTシャツを制作したり、多国籍企業でジェネレーター回路の制作など、様々な経験をされました。

帰国後は修士課程に進み、ものづくりが好きだったこともあり、卒業後にはメーカーに就職します。生産現場で忙しい日々を過ごしながら、3年が経過したところで会社員生活にピリオドを打ちます。もっと会えない人に会いたい、行けないところに行きたいという強い思いから、再び放浪の旅に出ます。

2年半をかけて、シルクロードやヨーロッパを旅したという岡崎さんに印象的だったエピソードを伺いました。

岡崎さんは、まずインドでの体験について話してくれました。
インドでは知的障がいをもつ子供達の児童養護施設でボランティアをしたそうですが、旅に疲れかけていた岡崎さんは、そこで生き生きと暮らす子供達に元気付けられます。この経験が長い人生を考えるうえで大きな転機になったと語ります。詳しくは、ぜひFairly.fmのPadcast(前編)をお聞きください。

そして、もうひとつ印象的だったエピソードとしてあげてくださったのは、パキスタンでの馬との旅。
長年、動物と旅したいという夢を持っていた岡崎さんは、なんと馬を買い、馬と共に峠越えの旅をします。興味深い旅のお話はFairly.fmのPadcast(後編)をお聞きください。

2年半の旅を終え、日本に帰国した岡崎さんは、派遣社員として医療機器メーカーに就職し、その後、これまでの経験や知見、技術力が評価され正社員となります。医療機器メーカーを希望した理由は、旅を通してテクノロジーを使って医療や福祉に貢献したいという思いを抱いたからだと話します。

また、岡崎さんは仕事をする上で、より専門的な知見の必要性を感じ、働きながら大学院で研究に取り組み、4年をかけて博士号を取得します。博士課程での研究は、スマホで簡易に涙を測ることでドライアイを早期発見する技術の研究。スマホで目を悪くする人が多いなかで、スマホで目をよくできないかという逆転の発想です。

博士号も取得された岡崎さんが、現在の職に就くきっかけは何だったのでしょうか。

勤務先の医療機器メーカーでは、途上国に関わるプロジェクトに携わる機会もありましたが、事業化は難しいのが現実でした。そんな中、ご家族が病に倒れ、言葉も交わせない状態になります。かつての恩師に相談する中で、テクノロジーを使ってコミュニケーションを支援するアプローチがあることを知ります。

ビジネスにならずとも、人の心に届くことをしたいと思っていた岡崎さんはこの体験を通して、何かが大きく変わったと話します。悩んだ末に、15年間働いた会社を退職することを決意し、偶然募集のあった現在の職に応募し、転職することとなりました。

さまざまな経験を経た岡崎さんに今後の展望について伺いました。

現在、岡崎さんはスマホのような身近なテクノロジーを活用して、医療や福祉、日常生活の健康管理に活かす研究に取り組んでいます。また、途上国などの医療が行き届いていない地域へ医療を届ける方法も研究し、実際にバングラデシュやインドで持ち運びのできる医療機器の研究開発を行っています。

現在の研究を継続し、社会実装することが目標と語る岡崎さん。
ひとりよがりになるのではなく、現地の人の暮らしを深く理解し、課題を解決していきたいと話しています。


今回のネホリハホリの会で、岡崎さんの冒険心に溢れ、あたたかい人柄やキャリアの背後にある思いを垣間見ることができました。岡崎さんがこれからどんな活躍を見せてくれるのか、私たちも楽しみにしています!

岡崎さんへのインタビューは以下のPadcastからお聴きいただけます!


Podcast エピソード013 ICT4Dネホリハホリの会「岡崎善朗さん」前編
Podcast エピソード014 ICT4Dネホリハホリの会「岡崎善朗さん」後編

次回もお楽しみに!

早稲田大学 岡崎善朗研究室

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