ICTWorksに面白い投稿があったので備忘録的に載せておきます。
フリー・オープンソース・ソフトウェア(FOSS)の開発をWeb上で世界中のプログラマ達が協働作業として行っているプロジェクトがありますが、そのためのプラットフォームとして最も活用されているのが「GitHub」というプラットフォーム。自分はこのあたりのソフトウェア開発については非常に知識が乏しいのですが、Webで見てみると、このGitHub上では、コードの更新作業が効率的にできたり、開発者同士のコミュニケーションを促進するようなSNS的な機能もあったり、と他の同様のプラットフォームより一枚上手のことが出来るようです。詳しくは、以下のTech Crunchのサイトに分かりやすい説明があります。
http://jp.techcrunch.com/2012/07/15/20120714what-exactly-is-github-anyway/
さて、今回ICTWorksで紹介されていたのは、下の地図。GitHubユーザがアフリカにどれだけいるかを示しています。
アフリカにはこのGitHubユーザが4,527人という数字が出ていて、それは全世界のGitHubユーザ数の0.12%ということになる(0.12%と左側に記載されているのは、この数字)。「アフリカでソフトウェア開発やっている人はこんなに少ないのか!?」という疑問がICTWorksで述べられているが、この地図を作成した Matt Berg 氏よりコメントで、「単純にユーザのプロフィールで滞在地がアフリカになってるユーザを拾った数字なので、正確性には欠ける。ロンドンに住むアフリカ人プログラマはカウントされていないし、逆に、アフリカにいるアメリカ人はカウントされちゃってます」という説明が。
信ぴょう性は別にして、それでも見てみると面白い。ユーザ数は、以下の通り。
1位:南アフリカ(34.60%)
2位:エジプト(16.32%)
3位:ケニア(9.75%)
4位:ナイジェリア(6.50%)
5位:チュニジア(5.68%)
6位:モロッコ(4.99%)
7位:ガーナ(3.70%)
8位:アルジェリア(2.73%)
なんとなくどこかで見たようなランキングだなぁと思ったら、以前このブログでも紹介したアフリカのFacebookユーザ数上位8カ国とまったく同じ面子でした。
【Facebookユーザ数】
1位:エジプト(13,010,580)
2位:南アフリカ(5,534,160)
3位:ナイジェリア(5,357,500)
4位:モロッコ(5,250,340)
5位:アルジェリア(4,322,820)
6位:チュニジア(3,436,720)
7位:ケニア(1,886,560)
8位:ガーナ(1,465,560)
アフリカといってもアラブ系を除くと、南アフリカ、ナイジェリア、ケニア、ガーナあたりが、やっぱりICTサービスがこれから盛り上がる(すでに盛り上がっている)ってことなんだろうなぁと思えるデータでした。
以前の投稿でFOSSの開発プロジェクトを通じて、途上国と先進国の協働が出来れば良いなぁという事を書きましたが、「援助する側・される側」という関係ではなく、「対等に協働する場」としてのFOSS開発プロジェクトに期待したいです。
コメント
[…] ガーナというとアフリカの中でもICT分野で抜きんでているのは、これまでもいくつかの記事(例えば、「ガーナ:新産業として注目されるICTとBPO~世界銀行の取組み」、とかこのブログだと「アフリカのFOSS開発者は、4,527人?」など)でなんとなく知っていたものの、こんなビックプロジェクトがあったとは。 […]