ガーナ携帯電話事業者TigoがIFCとMasterCard Foundationの支援を受けモバイルマネー普及促進

ビジネス

MDG Tigo sign in Accra, Ghana

本日、ガーナの新聞を読んでいたら、面白い記事があったのでご紹介。

ガーナの携帯電話事業者Tigo(Tigoはガーナでは3番手のシェア(約15%)を占めている携帯電話事業者)が、世銀グループのIFCとMasterCard Foundationの支援を受けて、モバイルマネー普及促進活動に力を入れるとのこと。支援金額は2百万USDで、IFCがTigoに対してビジネス展開のためのアドバイザリーサービスも提供するという。IFCのWebサイトにも載っていました。

新聞によると今回の支援は、IFCとMasterCard Foundationが実施するサブサハラアフリカにおけるマイクロファイナンスとモバイルマネー(貧困層でも利用可能な金融サービス)を促進させるジョイントプロジェクト(総額37.4百万USD)の一部ということ。

ガーナにおいて成人の29%しか銀行口座を持っておらず、低所得者層においてはその数は15%だという。今後、より多くの人々が金融サービスを使えるようになることが期待される。

ふと、Tigoについて調べていたら、もう一つ面白い話があった。

globaldevelopmentというサイトによると、Tigoは携帯電話利用者に対する保険サービス提供を始めたパイオニア的存在である。どいうことか?

シャア争いに鎬を削る携帯事業者は、顧客離れを防止するため・新規顧客獲得のために、様々な策を打っているわけですが、なかでも利用者に保険サービスを提供するという手法をTigoが2011年ころに始めたという。顧客は、保険料を払うことなくTigoの携帯を使うというだけで、自分自身及び家族1名までの生命保険に入れるというもの。同サイトの記事によると、死亡時に受け取れる金額は104USDから520USDでその額は顧客が毎月使っている通話料に比例して決まる。

スイスの会社等と連携してこのサービスを始めたところ、好調だった様子だが、MTNなど同業他社も同様のサービスに乗り出して来ているという。

こうしてみると、携帯電話を通じての送金サービスから保険まで、組み合わせの可能性は沢山あるのだと気づかされる(e-sokoのような農業情報提供や母子保健情報提供なども)。GoogleやFacebookがプラットフォームとしての位置を確立して儲けているように、携帯電話も途上国開発におけるある種のプラットフォームになっているのだと改めて思う。次はどんなサービスが始まるかな?

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