あなたの信用が点数化される社会って、一体どんな社会?

「あなたは社会信用点が低いので、長距離電車には乗れません。」

もし政府があなたの社会信用を点数付けするとしたらどうなるでしょう?どこへ行ったか、何をしたか、医療記録、付き合う人、こういった情報などが全部管理されたら何が起きるでしょうか?

実はこれはすでにある国で起きています。

まず、高い社会信用度を持っているといいことがあります。
例えば、レンタカーやホテルでデポジットが要らなくなったりします。

逆に、悪いことをすると罰が待っています。
例えば、長距離列車や飛行機のチケットが買えなくなります。

お酒をたくさん買うと減点、おむつを買うと加点です。

ある国の計画では、2020年までに全ての街角にカメラを設置して国民を監視する計画があるようです。顔認証や地理情報やボディスキャンの進化により、あらゆる行動が管理できるようになります。

モデル市民のDanは言います。
「街には人口が多すぎるし、全ての人が信頼できるわけではない。全てのコーナーにカメラが設置されると、それは安心につながる。」

一方、この国では、すでに1,000万人がブラックリストに入っていると言われています。ジャーナリストのLiuは言います。
「たくさんの人が誤ってブラックリストに入っている。しかし、彼らはそこから出ることができない。もし国が監視システムを持っていて、それが正しく指導・改善されなかったら、それは正しい社会に向かっていると言えるのだろうか。」

モデル市民のDanはこう付け加えます。
「確かにこのシステムは完璧ではないが、前向きに捉えている。我が国によいものをもたらすでしょう。」


こんばんは、Kanotです。上記の内容は、以下の動画から引用したもの(日本語は私の意訳)です。

The world’s first digital dictatorship is up and running in China

 

ある国とは、勘がいい方は分かったと思いますが、中国のことです。動画は、先日tomonaritが取り上げていた芝麻信用(セサミクレジット)などの社会信用の数値化がもたらす社会に関するものです。中国は情報化社会としてだいぶ先を行ってる(正しい方向かはわかりませんが)のがよくわかります。

ただ、これがとんでもない社会かと言われると、すでに日本でも金融の世界では、クレジットカードや借金歴などではこれが行われていて、その評価対象が広がっただけと言えないこともないです。ただ、Liu氏も指摘してますが、一度ブラックリストに入ると、そこから這い上がるのが難しいというのは問題ですよね。

そして、成功した人やルールを作る側の人は、この仕組みをよく理解して、子供にも小さいういちから点数が高まる行動を促すでしょうから、受験や就職にこういった指標が加わっていくと、どんどん(点数高めるコツを知っている)エリート層と貧困層の格差は広まっていくと思います。

では、このような取り組みは社会に悪影響しか及ぼさないのでしょうか。私がAirbnbやUberを使い始めて強く感じるのは、こういったソーシャルレーティングによって間違いなくもたらされたのは、「正直者が報われる時代に入ってきている」ということだと思います。昔は、観光客や金持ちからは、ぼったくることにこそ価値があり、真っ当に商売すると損をするような時代でした。それが、こうやって正しい行動が数値化されることで、正直に生きていることが信用に繋がり、社会的な恩恵を受けれる時代に入ってきており、それ自体は望ましいものなんじゃないかなと思ったりもします。

あなたは、正しい行いが評価されるけど管理される社会と、悪人がはびこるが自由がある社会、どちらが未来のあるべき社会の姿だと思いますか???

“あなたの信用が点数化される社会って、一体どんな社会?” への4件の返信

  1. 「信用がおカネに換わる、逆に一度失った信用は取り戻すのがとても大変」と言うのは、普遍的なものだと、改めて思います。
    ある意味、セサミクレジットはとてもまっとう。ただ、そのレーティングを誰かがコントロールしそうな危うさも。
    そう言う意味で、ブロックチェーンには可能性を感じます。レーティングの仕組みが特定の誰かにコントロールされない&いままで評価されなかったことも評価されるような多様性のあるレーティングが出来そうな。

  2. 昔からSFやゲームでもおなじみの興味深いテーマですね。
    LAWとCHAOSの間で揺れ動く…スーファミゲームの「真・女神転生」の世界観みたい(笑)。
    https://ja.wikipedia.org/wiki/真・女神転生

    本記事で言及されている「正しい行い」。
    その尺度である「正しさ」を支える要素の拘束度合いが高く、かつその「正しさ」によってもたらされる恩恵の普遍性が高くて(数値化されるなどして)相互比較・階層化しやすいほど、その「正しさ」の力が発揮されるのではないか、という仮説を持っています。
    「正しさ」の内容は、テキトーかつ恣意的に決めることができるってことで。

    現時点では、物理的な拘束度が最も高いのは「時間」次いで「場所」、恩恵の普遍性ならば「お金(経済的なもの)」だと考えます。ある状況がイヤだからといって時間(時代)を飛び越えることはできず、生きて行く上でお金と縁を切ることも難しいです。場所(生活するうえでの地理属性や所属先など)は条件が整えば変更することが可能です。
    中国共産党は、国内ですら場所の属性変更(都市戸籍と農村戸籍が典型的)に法的拘束をかけて「人が自由に動けない」ことを前提としたうえで、ある程度の自由度を「お金(経済活動)」に与えることによって、「正しさ(伝統の儒教風味)」の評価が強い力を持てる状況を作っているのではないでしょうか。
    ただし、この「正しさ」は、歴史上、国内での易姓革命や外国の侵略(欲望)によってひっくり返され続けてきた脆弱性を抱えているため、どうしても政権は独裁や軍拡の風味になってしまうのが中国と呼ばれる地域の特性なのかもしれません。

    以下余談:
    禅などの宗教な人たちが、人里離れた地域を選んで自給自足ベースで生活して修行しちゃったりするのは、その時代における社会的な正しさの拘束から離脱(解脱)し、二元論を排除する方向(自分を煩悩の上に留めている、仏や神を含めたあらゆる「絶対的なもの」や「常識」を全て疑い、仏や神と五分で渡り合う姿勢)を目指した結果ではないかと思うようになっています(笑)。
    キリスト教的な「神である主」を揺らぐことのない絶対的存在と捉える考え方とは合いませんなあ。

  3. コメントもらえたらいいなと思ってたお二人からコメントがあり、大変満足です(笑)。

    Tomonaritさん、確かにブロックチェーンなどを活用することで、透明性のある評価システム、そして特定の人だけが使えるソーシャルレーティングではないもの(独裁に利用されにくい)が作れる・・・ような気はするものの、データを変えられないこととコントロールされないことが同じではない気もしつつ・・・。

    Ozakiさん、哲学的なコメントありがとうございます。先日ブログ書いた富山の事例などは、現在の経済合理性という土俵では都会と戦えないと悟って、地方ならではの経済の形をブロックチェーン活用して考え出そうとしてました。技術も活用しつつ、そういった常識を捨てた生き方を進められれば楽しいですね。今だと、PCひとつあれば南の島に住みながら、東京の仕事取って生活することも可能ですしね。

    1. Knotさん:自分もまだ100%理解できないので、あっているいるかはわからないのですが、ブロックチェーンの「データを変えられない」という特性よりも、「独自のトークンエコノミーが作れる」って方に可能性を感じます。
      「独自の」が意図するのは、いろんな価値観という意味で、例えば、セサミクレジットやYahooが始めるような価値観(=経済力とか社会的権力がモノをいう)に基づいたレーティングの他に、「あの人は優しい」とか「あの人は物知りだ」とか「困ったときに助けてくれる」みたいな、多様な価値観のレーティングが沢山出来て、セサミクレジット的なサービスのみがはびこるのではなく、複数のサービスが乱立する方が良い気がしています。
      セサミクレジットやYahooが始めるような価値観は、基本的には今まであった銀行の与信と同じ価値観で、テクノロジーによって単にその精度が上がるということだと思います。それよりも、今まで一般的には眼中にされていなかった(もしくは計測する術がなかった)価値観を可視化する仕組みがブロックチェーンで出来るのでは・・・?
      というのが自分も期待感です。

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