こんばんは、Kanot(狩野)です。(珍しく?)JICA関連での連投になります。
東京の市ヶ谷にあるJICA地球ひろばでは、様々なテーマでの国際開発に関する展示を行なっているのですが、現在のテーマは「イノベーションってナニ?」展です。2019年5月24日までやっています。
ポスターだけみても、どんな展示があるのかよくわからないと思いますが、先日行ってみたところ、実はなかなかイケていることがわかりました。
まず目を引くのは、IT系のイノベーションの展示です。
- Fablabにあるような3Dプリンタ
- Swift Xi社のドローン(本物!)
- JICAのSHEP(市場志向型農業振興)プロジェクトで使っている農業啓発アプリ
- すららネットが東南アジアで展開しているIT教育教材
もちろんこれらの展示も十分素晴らしいのですが、個人的に嬉しかったのは、それに加えて非IT系のイノベーション事例も多く展示されているところです。
以前、「イノベーションはもはやmeaningless?」という投稿でも書きましたが、なんか巷ではイノベーション=ITを使ったイケてる改革、的な風潮があり、そこに違和感を感じていました。
展示では、経済学者でイノベーションの定義をしたシュンペーターの説明も書かれていて、様々な形のイノベーションがあると説明があった上で、以下のような非IT系の展示もなされています。
- オリセットネットによる殺虫剤を染み込ませた蚊帳
- ペットボトルに何かを染み込ませることで電灯化するやつ
- 衛生的かつ格安の簡易トイレ
- 母子手帳
こういった非ITのイノベーションは、決して派手ではなくかっこよくもないものが多いのですが(インドのパッドマン然り)、こういうものこそ社会を変えて来たものであり、きちんと評価されるべきと思います。
という感じで、ITから非ITまで、様々な展示があり、とても勉強になりました。お近くにお寄りの際はぜひ立ち寄っていただきたいですし、中学生・高校生のお子様をお持ちの方などは、親子で訪問してもとても面白いと思います。
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