ICT4D Lab公開勉強会終了!大盛況でした!

オンライン・コミュニティ

5月30、31日、6月6、7日と二週連続、合計4回のオンライン勉強会を実施しました。ICT4D Labとしての初のイベントでしたが、なかなかの大盛況でした。以下、この公開勉強会の振り返りをかねて、以下、どんな感じだったのかをまとめてみます。本勉強会の動画をご覧になりたい方は、ICT4D Newsletterにご登録ください。

1. ICT4D Lab公開勉強会とは?

去年10月からオンラインコミュニティICT4D Labを開始しました。約20名で各メンバーが自身の専門分野やICT4D関連書籍の内容を共有するといった勉強会を毎週続けてきました。その内容を一般向けにもやってみようか!?ということで始まったの公開勉強会企画です。

最初は40〜50人位の参加者を想定していたものの、参加者募集を開始したらどんどん申込があり、最終的には各回250名の上限に達する、のべ合計1000名もの申込がありました。しかも多くの方が複数回への申込をしてくれました(人数にすると約315名からの申込)。無料だったからという要素があるとは言え、それを差しいひてもICT4Dという分野が未だかつてないくらい注目を浴びてきていると感じました。

2. どんな人達が参加したの?

参加者を分析して云々カンヌン・・・ということは目的じゃないのですが、やはりどんな人達がICT4Dに関心を持っているのか?は興味があるので、調べて見るとこんな感じでした。
なお、下記グラフの集計では、所属先や年齢層を回答してもらえた参加者のデータだけを用いています。

2.1. 業界

まず、「どんな業界の人達が参加してくれたのか?」を見ると、「大学生・大学院生」と「国際開発機関」が2大勢力でした。「国際開発コンサルタント」も勿論多いですね。国際開発業界の割合(24+18=42%)に比べて、IT企業の割合が12%と少ない感じです。これは、国際開発業界の人の方がICTをどう途上国開発で活用するか?というテーマに関心が高いとも考えられるし、また、この企画書の主催者である我々(狩野・竹内)が元JICA職員ということから、参加者もそっち系の人脈に偏ったとも考えられそうです。
申込み締め切り近くになって、国際開発業界の人達からの申込数が急増したのですが、その背景として、「ICT4Dのオンラインセミナーあるよー。出てみたら?」みたいな会話が開発業界の人達の間ではあるけど、IT業界にいる人でICT4Dに関心があっても、なかなか社内でそれを語り会える同僚がいないのかもしれない、とも思います(完全に個人的な憶測ですが)。
また、国連機関などで働くプロフェッショナルから大学生まで本当に広い層の方々の参加があった(しかも、アメリカ、ヨーロッパなど世界中から!)というもの、ICT4D Labという良い意味で「ゆるい」組織が企画したオンライン上でのイベントならではの特徴だったのではないかと思います。

2.2. 年齢層

次に「どんな世代の方が多かったのか?」を見てみましょう。圧倒的に「25〜35歳」が多いですね。これは想像どおりでしたが、「〜25歳」が思いのほか多いなと感じました。最近の大学生は社会課題に対する意識が高い人が多いなぁ。関係ないですが、我々(Kanot、Tomonarit)も今やマイノリティーの世代になりつつあります(涙)

2.3. 流入経路

公開勉強会はPeatixで申込み受付をしました。その流入経路を見ると、参加者の多くはこのブログを見てくれている方々ということですね。FacebookやTwitterでも告知しましたが、このブログへのリンクという形での告知だったので、こういう結果になったとも言えそうです。

3. やってみてどうだったか?

3.1. 参加者の反応

さて、実際に参加された方々の反応はどうだったでしょうか?

全4回の公開勉強会実施後に行ったアンケート(希望者のみ回答)結果からは、なかなかの満足度を得ることが出来たんじゃないかと思います。内容が良かったというコメントに加えて、シンプルに登壇者が話すセミナーと異なり、ICT4D Labメンバーによる自由なディスカッションや5〜6人のグループに別れての参加者同士のディスカッションなどがあり、運営方式についての高評価なコメントも多くありました。

3.2. ICT4D Labメンバーの反応

毎回2名のLabメンバー(合計8名)が登壇しましたが、登壇者以外にも10名以上のLabメンバーが参加し、質問やコメントを出したり、グループディスカッションのファシリテーションをしていました。終わった後、各メンバーからは、「自分自身の勉強にもなった(プレゼンの準備は辛かったが・・・)」、「今まで交流する機会のない業界の方からも多くのダイレクトメッセージをもらい、新しい可能性が出て来た」など、非常に多くの学びと出会いがありました。

4. ICT4D Labの次の企画は?

今回の公開勉強会を機に、今までクローズしていたICT4D Labメンバー募集を再開したところ、複数の応募がありICT4D Labメンバーも倍以上になりました。新メンバーも学生さんからプロフェッショナル(業界もバラエティに飛んでいる!)まで非常に幅広いです。次の企画はアイデア段階のものがリストアップされているという段階ですが、今後も「ワクワクする」企画を立ち上げて行きたいと思います!

ちょっと面白かったのは、事後アンケートで「今後、同様のイベントがある場合、対面かオンラインか、どちらが良いでしょうか?」という質問の回答結果です。もやは対面でなくても良いのだと実感。今後、オンラインでどこまで面白い企画が出来るか?というテーマは「遠隔での技術協力」にも繋がるので、ICT4Derとしてもこのテーマを追っかけたいと思います。ICT4D Labの勉強会でもJamboardやSpacial Chatとを試しているので、次の企画ではそういったものも使ってみたいです。

5. こぼれ話

以上、概要を書いてみましが、ここで苦労話的なことも書いています。

  • あまりに幅広い層(業界にしても、専門知識や経験といったレベル感にしても)の参加者に対して、どんなコンテンツがマッチするのか?というのが、各回の登壇者共通の悩みでした。参加者の事前知識はどうなんだろ?と。対象者を絞り込むのも一案でしたが、今回は敢えて幅広に構えることにしたので、「迷ったら、簡単・分かりやすい・基礎、のほうに寄せよう」という方針にしました。
  • 250名/回という人数の多さをどうしようか?というのが嬉しい悲鳴でした。とはいえ、そのお陰で、どうグループディスカッションにしようか?とか、Zoomの投票機能を使って双方交換を出そうとか、登壇者を「ぼっち」にしないように、ファシリテータやLabメンバーでコメントを挟もう、とか、いろいろなアイデアが出たと思います。
  • ディスカッションのテーマをどうするか?これまた異なるバックグラウンドの方々をグループに分けてディスカッションするということで、あまりにIT技術よりでも、あまりに国際開発よりでもいけないだろう・・・と悩みました。
  • グループディスカッションの内容をどう全体に共有するか?というもの悩みでした。Jamboardを使って、ディスカッションの内容をペタペタ書き込んでもらうか?というようなアイデアもありましたが、なかなかオペレーションが難しそうなのでやりませんでした。
  • Kanot(狩野さん)寝坊しないか?というクリティカルなリスクも(笑)狩野さんはミシガンにいるため、「朝5時半起き×2週連続土日」というハードスケジュール・・・でしたが、見事乗り越えてくれました。

6. プレゼン動画

最後に、アンケート結果のコメントでは、「あー、この勉強会出たかったんだよなぁー、でも出られなかった・・・残念」とか、「ああ、あのスライドをもう一回ちゃんと見たい!」といった声も多数ありました。そこで、ICT4D Newsletterに申し込んで頂いた方限定で、全4回の公開勉強会動画へアクセス出来るようにしました。ご希望の方は、ICT4D Newsletterへ申込みください。


以上、ICT4D Lab公開勉強会の振り返りでした。では、次の企画も乞うご期待ください!

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