ドローンを飛ばしているのは誰?

3. その他

Drone in Africa

Post by Heeks

FacebookのICT4Dグループページにマンチェスター大学のHeeks教授が面白いポストをしていた。上記のものだが、”Who’s (represented as) flying the drones?”(誰がドローンを飛ばしているのか?)とある。アフリカでドローンを使ったサービスが開始されていることはこのブログでも何度か取り上げたが、こういう見方もあったとは。ちょいと皮肉ったところがHeeks教授らしい。特に、右下の写真は何か含みがあるように思えてしまう。

ついつい「ドローン!アフリカで!?」というサプライズ的な感覚が先攻してしまうが、そのサービスを展開しているのは欧米企業日本の企業だったりする。先進国の企業が規制の緩いアフリカを市場に、ドローンを使ったビジネスを展開しているということであり、現地でそういう会社が成功しているという話とはちょっと違う。

先進国企業がアフリカへ進出していること自体は悪い事ではないと思うが、その中からどれくらい現地の企業や人々が裨益出来るのか?という点がポイントだろう。以前、「消費者からプロデューサーになる道とは?」でも述べたように、アフリカの人々が先進国企業のサービスの消費者(コンシューマー)になるだけでなく、自らそこから派生するビジネスを起業出来るようなプロデューサーやイノベーターになることが望ましい。日本でいうと第二次世界大戦後に松下幸之助とか本田宗一郎とかが出て来たみたいに。

そんな風に考えているんだが、そのためにはやはり人材育成が重要、という点に行き着く。今年も10月から神戸情報大学院大学(KIC)のICTイノベーター修士コース(←学生の9割は途上国からの留学生で、特にアフリカからの留学生が多い)の客員講師をやらしてもらっている。早いもので今年で5年目だ。ICT4Dという科目を、自分がマンチェスター大学院のICT4D修士コースで学んだこととJICAでの実務を通じて学んだことをミックスしつつ教えている。そのお陰で「ICT4Dプロジェクトはどうした成功するのか?」ということを毎年この時期になると改めて考えるのだが、結局、どんだけ現地に入り込めるか?とか現地に根ざしたサービスを展開出来るかとか?、が間違いなく成功の条件だ(至極当たり前のことだけど)。また、自分が見たいのは先進国の起業がアフリカで成功する姿ではなく、現地の会社が現地ならではのICTの使い方で面白いビジネスが展開される、そんな姿だ。

今回、Heeks教授の投稿を見て、改めて自分が見たい絵を認識出来た。また、自分がKICの講師という立場で、微力ながらもその絵の実現に貢献できる場所に今いるということをとてもラッキーだと感じたのでした。今年の授業も折り返し地点、あと半分も良い授業が出来るよう頑張ろう!

コメント

  1. […] さらに、以前、このブログでも取り上げたテーマですが、「テクノロジー、イノベーション」を途上国で使っていく主体が外国人で良いのか?という点も違和感を感じます。途上国の人達が主体となる手助けをすることが理想ですが、あまりそこの点にはフォーカスがされていない気もします。それよりも、先進国の民間企業が援助機関とタッグを組んで実施することが推奨されている風潮を感じます。民間企業が利益目的でやっていくことには全く疑問はないのですが、援助機関がそれを推すのはちょっと違和感があるのです。なぜなら、援助機関には「途上国の人々(企業)が自らイノベーションを起こせるようになることを目指すべきと思うからです。 […]

  2. […] また、自分のなかで「ああ、そうか〜」的な気づきを得る事も出来ました。以前投稿したように、例えばルワンダでドローン活用を進んではいるものの、ドローンを飛ばしているのは白 […]

  3. […] して、続く内容ではルワンダとケニアの事例が取り上げられてます。まずはルワンダで、ドローンによる血液輸送事業を展開するジップラインやバイクタクシー版UberみたいなYegomotoの紹 […]

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