以前、このブログでも紹介したマンチェスター大学のHeeks教授が執筆するICT4Dの教科書ですが、気がついた発売されていました。早速、Amazonで購入してみました。これから読まねば!
この本は教科書を想定した構成になっており、以下の9つのトピックになっている。教科書を想定しているだけあり、学生への課題やディスカッションのテーマなども提示されている他、さらに、出版社のWebサイトから授業用のPPTスライドもダウンロード出来るようになっている。
- Understanding ICTs and socio-economic development
- Foundations of ICTs and socio-economic development
- Implementing ICT4D
- ICTs and economic growth
- ICTs, poverty and livelihoods
- ICTs and social development
- e-Governance and development
- ICTs and environmental sustainability
- The future of ICT4D
Heeks教授のブログでは、開発学やコンピュータサイエンス等のカリキュラムの一部にICT4Dが含まれることが増えて来ていると述べられている。理由は、携帯電話やスマホの爆発的な普及に代表されるようにICT4D分野そのものの広がりや、ICT4D絡みのイノベーションがバズっているから。日本では「そうかな?」と思うけれど、大学のカリキュラムはさておき、ICT4Dという用語が援助機関以外でも使われるようになってきたとは感じる。
ちなみに、アビームコンサルティングが「ICT4Devに関心を有する方募集」という求人もありました。応募したくなるフレーズだなぁ…
話を教科書に戻すと、ICT4Dというあまりに幅広い分野を俯瞰出来る教科書はとても便利。自分が5年間講師を勤めさせてもらっている神戸情報大学院のICT4Dの授業にも来年から取り入れてみたい。まずは自分自身が読破せねば。この年末年始の自分自身への宿題としたいと思います!
コメント
[…] ンチェスター大学のHeeks教授の「Information Communication Technology for Development(ICT4D)」(過去のブログポスト)とKentaro Toyama教授の「Geek Heresy」( 過去のブログポスト )の2冊だけでした。もっ […]
[…] 前回の投稿に書いたように、ICT4Dの教科書「Information Communication Technology for Development」の著者であるRichard Heeks教授と英国出版社の方から、「まずはChapter1を翻訳してみて、それを持ってエ […]