ICT4D分野のキャリアについて(その2)

キャリア・求人

ども、Tomonaritです。久々にキャリアを振り返ってみたいと思います。2018年3月末に8年間ちょっと働いたJICAを辞めて、アビームコンサルティングに転職しました。当時、「ICT4D分野のキャリアについて」という投稿で、大卒で就職してからのキャリアについて書いています。

今まのキャリアは、繊維商社(若気の至りで3ヶ月で退職)→ITシステム営業(3年で退職)→青年海外協力隊(エチオピア、コンピュータ技術、2年)→在エチオピア日本大使館(2年)→日本のマックとヤマダ電機でバイト(3ヶ月)→マンチェスターICT4D留学(1年)→派遣スタッフとしてJICAで勤務(1年3ヶ月)→JICA職員(8年3ヶ月)→アビームコンサルティング(2年2ヶ月)→監査法人トーマツ(今)という、我ながら落ち着きのないキャリアです。

前回の「ICT4D分野のキャリアについて」では、JICAを退職するところまでだったので、今回はその後のことを書いてみます。

アビームに転職し、念願のICT4Dど真ん中の仕事を、今度は民間企業の側から実施することが出来た非常に充実した2年間でした(仕事内容だけでなく、とても気の合う同僚、面倒見の良い上司にも恵まれました)。また、いわゆる開発コンサルではなくビジネスコンサルでも、意外と国際開発の仕事をやってるんだなぁ、という気付きがありました。会社内でも結構、ICT4D分野に関心を持っている人達とも知り合うことが出来、「ITコンサルをやりつつもICT4Dに関心のある層(でも実際は出来ていない)」が実は隠れキリシタンのよう一定数いるのだと感じました。ちょっと話はそれますが、現在のICT4D Labにもそういうメンバーが一定割合を占めています。

で、2020年5月末、そんな充実していたアビームを辞めてトーマツに転職しました。転職エージェントから連絡をもらった時は、「監査法人でICT4Dの仕事が出来るのか?」とクエッションだったのですが、色々と調べてみると、流行りのSTI(科学技術イノベーション)を途上国課題の解決やSDGsの達成に向けどう活用するか?と言った分野の案件をやっており、自身でソリューションを作り上げるというではなく、ソリューションを持っている多様なアクターをつなげるオープン・イノベーションとかプラットフォーム作りみたいなところをやっているのが「面白いかもなぁ」と思いました。そして悩みに悩んだ結果、小学校3年生の娘から「やらない後悔より、やって後悔しな!」という言葉に後押しされ、転職したのでした。流石、我が娘、小3にしてなかなか大人びた発言、と感心したら、「って、ヒカキンさんがYoutubeで言ってたし」ということでした。

で、転職してどうなの?という点はまだ書くのには早すぎなので次の機会にしておきます。これまでICT4D分野のキャリアについて聞かれると、「国際開発業界でICTに詳しい人」OR「ICT業界で国際開発に詳しい人」という2つのカテゴリーがあると回答してきました。そして、自分自身、前者から後者への転身をはかった訳です(JICA→アビーム)。一方で、今年の6月には、JICAにもSTI・DX室なる部署が出来、下記のような色々と面白い公募も出しており、時代はずいぶん変わったなぁと感じます。

ICT4Dがニッチではなく当たり前になってくると、「国際開発業界でICTに詳しい人」OR「ICT業界で国際開発に詳しい人」という2つのカテゴリーに加えて、「国際開発業界+ICT業界+さらに特定業界(教育、保健、農業、など))を繋げる人」というポジションも必要となっている気がしました。勿論、これまでの2つのカテゴリーのポジションも「国際開発業界とICT業界を繋げる人」ではあるのですが、より「繋げる」役割の重要性が増した感があります。

以上、キャリアの振り返りでした。最後に、私がいるトーマツのODAチームがちょうどJICAのPARTNERで求人を出しているので、もし関心のある方は覗いてみて下さい。こんな感じのお仕事です。

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