Webinar:「ICT x 平和構築 x 社会的投資」が創り出す新しい世界

セミナー・イベント

ども、Tomonaritです。ここ最近、ブログ執筆はサボり気味ですが、ちょっと気になるWebinarがあるので紹介です。

私も客員教授をやらせてもっている神戸情報大学院大学(KIC)がJICAなどと組んで行うWebinarです。「ICT×平和構築×社会的投資」というテーマで5回のシリーズものになっています。そして、登壇者にはICT4D Lab Peace-tech部の大石部長も名を連ねています!


https://www.kic.ac.jp/news/9203/

概要:
2020年初頭から短期間に世界中で拡大した新型感染症「Covid-19」は、その後も猛威をふるい続け、終息への道筋はなかなか見えてこない。「見えない敵」と戦うために、人々は社会経済活動の抑制を強いられ、その影響は観光に代表される経済の停滞のみならず、教育や治安など多岐にわたり負の影響を及ぼしている。

情報通信技術(ICT)を活用した遠隔教育が世界各地で一気に広まり、ウェブ会議も日常の風景になったが、通信の整備状況やデバイス保有有無が、貧富の差を拡大させている。当事同士の対話が重視される平和構築分野においても、感染予防による行動の抑制によってプロセスが停滞しがちである。開発途上地域にとって最も重要な雇用機会を創出する重要なアプ
ローチである社会的投資も、国際的な人流の停滞によって新たな局面を迎えつつある。

他人との接触機会を低減させ得るICTの積極的な利活用は、感染症のような「見えない敵」との戦いの中で効果を発揮する教育や保健分野のみならず、国境を越えて非伝統的に雇用を創出し得る可能性からも、これまで以上に大胆に試行されるべきである。そこから新たな、持続可能性の高い国際開発アプローチが創出され得る。

本ウェビナーシリーズは、このような問題意識を共有する実務者グループが国際開発学会(2020年12月)において「次世代の平和構築―ウィズ コロナの時代の平和構築のあり方、人工知能の活用、社会的投資の役割」と題した企画セッション(発案者:坂根宏冶)を行ったところ、多方から様々な肯定的フィードバックを受けたことを背景に、ウェビナー参加者と広範に情報を共有しながら議論を深堀することで、学術の枠にとどまらず社会的に実証・実装していく可能性を検討する道筋を探ることを目的として開催する。

使用言語 日英 (資料は英語、説明は日本語で行う予定。英語話者からの質問には各講師が英語で対応予定)

開催内容(予定)
第1回 2021年6月9日(水)17:00~18:00(日本時間) 『ICT x 平和構築 x 社会的投資の可能性』
①「本ウェビナーシリーズの背景と狙い/コロナ禍下のICT効用」 内藤智之(KIC)
②「スーダンにおける平和構築の現状と、ICT、社会的投資の可能性」 坂根宏冶(JICA)
③参加者とのオンラインQ&A

第2回  2021年6月16日(水)17:00~18:30(日本時間) 『平和構築 x ICTの可能性』
①「(仮題)Peace Techという新たな潮流」 大石彩夏(Peloria Insights)
② 講義#2 (調整中)
③ オンライン参加型ブレイクアウト・セッション / オンラインQ&A

第3回 2021年6月23日(水)17:00~18:00(日本時間) 『平和構築 x 社会的投資の可能性』
①「(仮題)コロナ禍における社会的投資の現状と課題」 功能聡子(ARUN)
②「(仮題)難民の経済的自立促進のために民間セクターが果たせる役割」中村恵理(JICA)
③ 参加者とのオンラインQ&A

第4回 2021年6月30日(水) 17:00~18:00(日本時間)
パネルディスカッション/参加者からの質問回答セッション
『平和構築 x ICT x 社会的投資』社会実装に向けて
モデレーター 内藤智之(KIC)
パネリスト 坂根宏冶(JICA)、大石彩夏(Peloria Insights)、功能聡子(ARUN)、中村恵理(JICA、慶應義塾大学院)、ほか有識者(調整中)

第5回 2021年7月7日(水) 17:00~18:00(日本時間)
特別セッション 『パレスチナにおけるICT x 社会的投資』
①「(仮題)パレスチナの現状と日本政府の取り組み」川嶋淳司(JICA)
②「 (仮題)ガザ地区の現状とICT企業の活動」 (現地ICT企業:調整中)
③ 参加型ディスカッション「持続可能なパレスチナ支援:ICT x 社会的投資の可能性」

申込方法このリンクから申し込みください


個人的には平和構築も社会的投資も詳しくない分野なので、これを聞いてどんな感じか勉強したいと思います。特に「社会的投資」については、知ってるようで詳しく知らないのでググってみました。「ジャパン・ソーシャル・イノベーション・フォーラム」というサイトに詳しい説明がありました。以下の概要に加えて、社会的投資の形態(社会的責任投資、社会的インパクト投資、社会的インパクト債券)や社会的投資の担い手、社会的投資のエコシステム、といった説明も書いてあります。

社会的投資とは、社会的目的と経済的目的の双方を実現を目指す投資をさします。無償で提供されるグラントや寄付と異なり、社会的投資は、元本の返却や利子・配当の提供を求めます。社会的投資のメリットは、(1)幅広い層からの資金調達が可能であること、(2)事業のスケール・アップやキャパシティ・ビルディングなどに必要な大規模な資金の調達が可能であること、(3)長期にわたる安定的な資金の調達が可能であること、などです

https://japan-social-innovation-forum.net/?page_id=857

ちなみに、今回のWebinarの企画側にもなっているNPO法人ARUNさんのサイトには以下のようにありました。

ARUNの行う社会的投資とは、「地球上のどこに生まれた人も、ひとりひとりの才能を発揮できる社会」の構築に貢献することです。

社会的・経済的に困難な状況にある国や地域において、人が生きていく上での選択肢は決して多くはありません。私たちはそのような状況下においても、自らの手で選択肢をつくり出し、チャレンジしながら、自分の持つ才能を発揮しようとする人に出会ってきました。

そうした行動こそが、人が自信を持って自らの生き方を切り開いていくきっかけになるのだ、と学んできました。私たちは、社会的企業が、「ひとりひとりの才能を発揮できる社会」を創るための大きな役割を果たす、と考えています。

https://arunseed.jp/arunsocialinvestment

この社会的投資にICTがどう絡んでくるのか?このWebinarで勉強させてもらおうと思います〜!

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