以前、このブログで書いた途上国におけるFOSS(Free and Open Source Software)の活用についての論文が、本に掲載されたのでご報告。 “Free and Open Source Software and Technology for Sustainable Development” という本の第3章に載りました。
その他の章をまだほどんど読んでいないので、本全体としての内容は良く理解していないのですが、FOSS4Dというテーマで、FOSSビジネスやピースコープでアフリカの学校で活動した方の経験談、ケーススタディなど、かなり幅広い内容になっているようです。ご興味のある方はご連絡下さい。お貸ししますよ。 そして、自分の章の内容について、9月にチュニジアのOSS2012で発表したプレゼン資料を以下に掲載します。ご参考まで。
今は子育て&お仕事が忙しく、なかなかまとまったレポートを書くような時間を取れないのですが、また、ICT4Dをテーマに論文投稿に挑戦したいと思います。また、アイデア集めて本ブログにも投稿していきたいと思います〜
コメント
スライドシェアしていただきありがとうございます。スライド8の部分発展途上国での「民間企業」の役割が今後増えていくのではないかと感じました(特にウシャヒディのようなソーシャル・エンタープライズの役割)。
また依然政府や広義意味の市民社会の役割も含めてFOSS環境整備・開発がもたらす新たな関係性をご説明なさると面白いのではないかと思いました。
前の職場で働いていた時には、FOSSの持つスキル向上に関しての役割をかなり売っておりました。 FOSSの経済面での寄与は思っていたほど得られなかった現状でも、違った観点からのFOSSのベネフィットを証明していくのは非常に大切ですね。
コメントありがとう御座います。
FOSSに関わらずICT分野は、特に民間企業の役割が主になる分野ですよね。これまでFOSSについてはあまり知らずにいたのですが、この論文を書くにあたり色々と知ることができ良かったです。特に、FOSS普及のためには環境整備が必要で、そのためには政策面の支援が重要である(FOSSを取り扱う企業への優遇策とか、政府機関(←途上国でのシステムのビックユーザー)自身がFOSSを導入するとか)ということを強く感じました。そこに、民間企業とか市民社会がうまく乗っかれれば、FOSS普及は促進するのかと。まさにご指摘の「政府や広義意味の市民社会の役割も含めてFOSS環境整備・開発がもたらす新たな関係性」を整理出来たらよりホリスティックな内容に出来たかと思いますが、それは次回(いつかは未定?)のネタとして・・・。
[…] このオープンソース・プロジェクトの成功要因は何なんだろう?と自分も以前悩んだことがあった。それは、FOSS4Dの論文を書いたときのこと。そのときはバシッとした答えが見つからなかった感があったけど、Linuxのリーナス・トーバルズやRubyのまつもとゆきひろのように自分の人生をかけてそのプロジェクトに打ち込めるリーダーがいれば成功する、という上記の回答はとても腑に落ちた。ICT4Dプロジェクトにおいても強いイニシアティブを持ったリーダー(Champion)の存在が重要という指摘はされているが、それと同じことだ。 […]