ICT × Education

教育・人間開発
2018年のKICのICT4D基礎論の学生たち

ども、Tomonaritです。2018年度も神戸情報大学院大学(KIC)でICT4Dの授業をやらせて頂きました。写真は、授業でのグループワークの風景。みんな真剣!

さてlここ最近、ICT立国を目指すルワンダのミッションが来日し、JETROやJICAが複数のイベントを開催しています。私もそのいくつかに顔を出してみたら、かつての自分の教え子(ルワンダから神戸情報大学院大学へ留学に来て、数年前に卒業していった卒業生達)に、結構な頻度で会うこと出来て、とても嬉しかったです。卒業後に日本のIT企業に就職した方や、自国に帰って起業した方などなど。例えば、2025年大阪万博誘致の日本代表プレゼンターを務めたジョアキムさんも自分の教え子の一人で、ルワンダ関連イベントで会うことが出来ました。

みんな自分のことを覚えていてくれて、「先生の授業、楽しかったよ~」とか「今でも教わったことが役に立ってるよー」ということを言ってくれるので、お世辞でもニヤけてしまいます。

これまで途上国開発の仕事に携わってきて、100億円の大きな橋を建設するようなプロジェクトや、複数国に跨る開発計画(マスタープラン)を作るプロジェクトなど、金額やスケールの大きな仕事にも関わったこともありました。それはそれで良い経験でしたが、元教え子達が活躍するというのは、ダイレクトに途上国開発に貢献出来た感があって次元の違う良さがあります。

また、今年の正月はエチオピアに里帰りしたのですが、13年ぶりに当時の教え子とも再開しました。当時高校生だった彼はもう30歳ちょいのオッサンになっていましが、首都アジスアベバのIT企業でバリバリ働いており(私じゃ取れないようなOracleの資格なんかも持ってて驚き)、気前よく「おみやげ」と言ってコーヒー豆(トモカコーヒー!)を4袋もプレゼンとしてくれました。彼は別に私が教えなくても成功したと思うのだけど、まあ、元先生としては嬉しい限りです。

ってことで、あらためてICT4D分野でも教育分野で自分も何かやりたいなぁ~、と感じました。そこで、ふと思い立って、ICT×教育分野で途上国開発などをやっている日本の団体をまとめてみました。

  • Castalia:ケニアやセネガル等でモバイルラーニングを展開中。社長の山脇さんや時田さんからはこのブログにもちょいちょいコメントやツッコミを頂いていますw

キャスタリア、世界銀行が支援するセネガルの科学技術研究機関、CEA-MITICと提携
ケニアにおけるプログラミング教育事業がJICA中小企業海外展開支援事業に採択
キャスタリア、アフリカ最大のオンライン大学、アフリカン・バーチャル・ユニバーシティと提携

  • Class for Everyone:日本から不要になったパソコンを途上国の学校へ提供している他、ソーラー発電事業も展開。代表の高濱さんから、このICT4Dブログとの連携のお話も頂いたことがありました(諸事情より実現は見送りましたが)。

以前、このブログでも紹介しています

  • e-Education:バングラデシュを中心に優れた映像教育を田舎の高校生に提供。片田舎からバングラデシュの東大と言われるダッカ大学合格者も輩出し「バングラデシュ ドラゴン桜」とも呼ばれた時代も(←若い人は漫画自体知らないのは・・・?)。代表の三輪さんは元JICA職員の超エネルギッシュな方。
  • ・ZOZOの前園社長のお年玉100万円に、なんと三輪さんが当選!「途上国の若者100人の夢を応援します!
  • DIVE INTO CODE:まだ具体的にアフリカでなにがしかの事業をやっている感じはないですが(直接面識がないのでネットの情報からの憶測です)、アフリカ展開をにらんでいるITエンジニア・トレーニング事業会社。
  • ict4e:BOPビジネスという言葉が市民権を得てきた頃の「第二回 40億人のためのビジネス・アイデア・コンテスト」で最優秀賞をとった会社。そのビジネスプランは、壊れたPCを復活させるUSBメモリ(詳しくは下記リンクを)。ハードウエアも作れちゃう代表の原さんは元タンザニアの青年海外協力隊。今も、タンザニアの学校でプログラミング教員などを実施されています。

壊れたパソコンが、たった一本のUSBメモリで復活!!
今年もタンザニアさくら女子中学校にてプログラミング授業実施!

  • TIAM:ミャンマーでSTEAM教育のコンセプトを中心に据えたプログラミング教室を展開中。面識はないのですが、とても魅力的な人材募集をやっており、応募ようかと迷いました!

途上国×教育×IT|次世代教育ベンチャーの経営メンバー募集

  • エドテックグローバル:ICTで世界平和の実現するというPeace Techのビジョンを掲げ、ルワンダなどの途上国でのICT教育事業を行うNPO。詳しくは代表の金野さんのブログ(以下リンク)をどうぞ。

EDOTEC GLOBAL SCHOOLルワンダ校・第3期を開講しました

  • さくら社:JICAの民間連携スキームも活用し、ルワンダでの算数のe-ラーニングの展開を図る。

ルワンダ国 初等算数教育へのICT活用による教育の質向上を目的とした案件化調査業務完了報告書

  • すららネット:e-ラーニングによる教育サービスの提供。過去にJICAの民間連携スキームで、インドネシア、スリランカへの事業展開も図っている。

インドネシア国 産学連携によるeラーニングを活用した子供たちの数学の学力達成度強化のための普及・実証事業 
スリランカ国 BOP層の子供たちを対象としたeラーニング教育事業準備調査

  • フランジア:以前、このブログでも紹介したベトナムでの日本語IT人材育成を実施している会社。「教育の無償化」という画期的なモデルが魅力です。この事業を推進する藤本さんもとてもアツイ人で魅力的。詳しくは、藤本さんの投稿(以下リンク)を見てみて下さい。

教育事業の未来について
ハノイ工科大学のIT学部で行っている日本語教育(HEDSPI)について

まだまだあるだろうけど、この辺で。ICTを教える事業と、ICTを活用して別の教科を教える事業が混ざっているので、ICT4E(ICT for Education)ではなく、「ICT× Education」というタイトルにしてみました。「他にもこんな会社、NPOもあるよ!」と知っている方、是非、コメントください!

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コメント

  1. 時田 より:

    わ、ご紹介ありがとうございます!

    • tomonarit より:

      時田さん、最近のキャスタリアさんのアフリカへの快進撃はすごいですね。AVUとの連携、期待しています!

  2. […] Tomonaritより:2013年から客員講師としてKICでICT4Dの授業を担当をさせてもらっていますが、新興国、途上国からの若手政府職員や大学講師、ビジネスマンなどと一緒に、ICT4Dについて議論 […]

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